50才から始める米国株式投資初心者の資産運用
2/16(木)の株価
値 | 前日比(%) | |
日経平均 | 27,696.44円 | +0.71 |
ダウ平均 | 33,696.85ドル | -1.26 |
S&P500 | 4,090.41ドル | -1.38 |
ナスダック | 11,855.83ドル | -1.78 |
ラッセル2000 | 1,942.21ドル | -0.96 |
米10年国債 | 3.869 | +1.74 |
恐怖指数(VIX) | 20.17 | +1.94 |
16日の米国株式市場は、3指数共に反落。インフレ対応に利上げ継続との見方。
16日の米国株式市場は、3指数共に反落。
タカ派として知られるブラード・セントルイス連銀総裁の発言が伝わり、「3月FOMCで0.50%ポイントの利上げ支持する可能性を排除しない」と述べたことに反応している模様。前回のFOMCでは0.50%ポイント利上げを主張したことも明らかにした。
取引開始前に発表になった1月の米生産者物価指数(PPI)が予想以上の上昇となったことが嫌気された。最終需要の指数が6月以来の上昇幅となるなど、今週の米消費者物価指数(CPI)に続き、FRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となった。
市場からは「今週のインフレ指標はインフレの粘りを示し、特に本日のPPIはFRBのインフレとの闘いは終わっていないことを示している」との見解も聞かれた。「投資家はインフレが多くの人が望むほど早く通常に戻るとは限らないことを認識すべきであり、それに伴ってボラティリティも高まる可能性がある」という。
このところの強い米経済指標は粘り強いインフレを示唆しているものの、それと同時に米経済の底堅さも示されており、景気後退を回避できる可能性も示唆しているとの指摘もあるようだ。
米生産者物価指数、予想上回る前月比0.7%上昇-6月以来の大幅
- コアPPIは前月比0.5%上昇、前年同月比5.4%上昇
- 食品とエネルギー、貿易サービスを除くPPIは前月比0.6%上昇
1月の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回る大幅上昇となり、根強いインフレ圧力を浮き彫りにした。今後数カ月における追加利上げを後押しする可能性がある。
1月のPPIは前月比0.7%上昇-昨年6月以来の大幅上昇予想は0.4%上昇前年同月比では6.0%上昇前年同月比の予想は5.4%上昇食品とエネルギー除くコアPPIは前月比0.5%上昇予想は0.3%上昇前年同月比では5.4%上昇前年同月比の予想は4.9%上昇
振れの大きい食品とエネルギー、貿易サービスを除くPPIは前月比0.6%上昇。0.2%上昇の市場予想を上回り、昨年3月以来の大幅上昇となった。前年同月比では4.5%上昇。
先に発表された1月消費者物価指数(CPI)も、昨年からの積極的な金融引き締めにもかかわらず高いインフレ圧力が続いていることを示した。サプライチェーンの問題が改善し、多くのコモディティー(商品)相場が下げ、財の需要が落ち着く中、PPIは数カ月前から総じて沈静化の傾向にあった。
しかし、インフレは多くが想定していたよりも定着している様子が明らかになった。今後は労働市場の強さと国際商品価格の動向が、インフレの全体像を左右する鍵となる。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏は「PPIがピークを離れたとはいえインフレは高い水準にあり、前月比での変化は12月と反対の方向だった」とリポートで指摘。「こうしたデータは今後も追加利上げの路線継続を促すだろう」と述べた。
1月は財の価格が前月比で1.2%上昇し、これも昨年6月以来の大幅な伸び。また外来医療費が1.4%上昇するなど、サービス価格でも一部主要項目で顕著な上昇があった。自動車小売りやポートフォリオマネジメント、航空サービスの価格も上昇した。
医療ケアなどの一部カテゴリーは、個人消費支出(PCE)の算出に用いられる。1月のPCEは来週24日に発表される。
セントルイス連銀総裁、3月に0.5ポイント利上げ支持の可能性
- ブラード総裁、政策金利をできるだけ早期に5.375%に引き上げ望む
- 前回会合では0.5ポイント利上げを主張-ブラード総裁
米セントルイス連銀のブラード総裁は、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ幅について、他の金融当局者が適切との見方を示している0.25ポイントよりも0.5ポイントを支持する可能性を排除しないと述べた。
ブラード総裁は16日の講演後に記者団に「インフレとの闘いは長期戦になるというのが、私のおおまかな判断だ。2023年を通じてインフレと闘う決意を示し続ける必要があるだろう」とコメント。政策金利をできるだけ早期に5.375%に引き上げるのが望ましいと述べた。
ブラード総裁はまた、今月のFOMCで0.5ポイント利上げを支持したことも明らかにし、「金融政策の前倒しを私は一貫して主張している。前回会合でもそれを続けられたと思う」と語った。クリーブランド連銀のメスター総裁も同日早くに同様の見解を示し、大幅利上げの説得力ある経済的論拠が見られたと指摘していた。
FOMCは2月1日に0.25ポイントの利上げを全会一致で決定し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを4.5-4.75%とした。昨年12月会合では0.5ポイント、その前は4会合連続で0.75ポイントずつの利上げを決めていた。
ブラード、メスター両総裁は過去1年に金融当局者の中で最もタカ派的な立場を取り、物価上昇圧力を抑制するため一段と積極的な行動を支持する考えを示してきた。両総裁はFOMC会合の審議に参加するが、今年は投票権を持たない。
トレーダーは今週の経済指標で根強い物価圧力や経済の底堅さが示されたのを受け、FOMCが3月の次回会合で、利上げ幅を再び0.5ポイントに戻すとの観測を強めている。
ブラード総裁はこうした展開を歓迎しながらも、3月会合の見通しについて判断を差し控え、同月やさらに将来の会合について「どのような可能性も除外しない」と述べた。
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