2/17米国株式市場はダウ平均は反発。バーキン発言で買い戻しも。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

2/17(金)の株価

前日比(%)
日経平均27,513.13円-0.66
ダウ平均33,826.69ドル+0.39
S&P5004,079.09ドル-0.28
ナスダック11,787.27ドル-0.58
ラッセル20001,946.35ドル+0.21
米10年国債3.821-1.14
恐怖指数(VIX)20.02-0.15

17日の米国株式市場は、ダウ平均は反発。バーキン発言で買い戻しも。

17日の米国株式市場は、ダウ平均はプラス圏内。S&P500とナスダック指数はマイナス圏内となった。

今週のインフレ指標や米小売売上高などの一連の米経済指標を受けて、市場には再びタカ派な雰囲気が広がっている。FOMC委員の米地区連銀総裁からのタカ派発言も相次いでおり、市場は想定以上の利上げおよび高金利長期化への懸念を強めている。

特にFOMC委員の中でもタカ派として知られるブラード・セントルイス連銀総裁が前日に、3月FOMCで0.50%ポイントの大幅利上げを支持する可能性を排除しないとの発言を行ったことで、株式市場でも警戒感が広がっている状況。3月FOMCでの0.50%ポイント利上げの確率については、週初は10%程度に留まっていたが、20%程度まで高めている状況。

ただ、IT・ハイテク株は下げが続いたものの、他のセクターには買い戻しも見られ、ダウ平均はプラスに転じた。バーキン・リッチモンド連銀総裁の発言が伝わっていたが、「データへの柔軟な対応を可能にするため0.25%ポイントの段階的な利上げを支持する」と述べたことに反応している面もありそうだ。

株式市場の意識はリセッション(景気後退)からFRBの利上げに再び戻っている。市場からは「投資家はもはや、景気後退かソフトランディングかを問うてはいない。いま議論されているのは、ノーランディング(着陸なし)かどうかということだ。このシナリオは、インフレはFRBの目標をはるかに上回り、金利を想定以上に引き上げることを促すことになる」との声も聞かれる。

リッチモンド連銀総裁、0.25ポイント利上げを支持-対応の柔軟性指摘

  • 前回のFOMC会合では0.25ポイント利上げを支持-バーキン総裁
  • 今後の追加利上げの回数はデータ次第-バーキン総裁

米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、1月31日-2月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25ポイント利上げを支持したことを明らかにした。今後もインフレ沈静化に向けた取り組みとして、同幅での利上げが望ましいとの考えを示した。

総裁は17日、バージニア州ロスリンで記者団に対し「25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)での前進が望ましい」と述べた。入手するデータに「柔軟に対応できる」と説明し、前回のFOMC会合では0.25ポイント利上げを支持したことを明らかにした。

総裁は「急速にターミナルレートへと利上げし、そして休止するというのが金融政策運営の方法だとは私は考えていない」と言明。そうした政策運営は、政策設定が経済に及ぼす影響について強い確信が必要になるためだと説明した。

FOMCで最もタカ派寄りとされるクリーブランド連銀のメスター総裁とセントルイス連銀のブラード総裁は16日、将来的により大幅な利上げに戻すことを支持する可能性を示唆していた。

バーキン総裁は「インフレを目標水準へと戻すにはさらなる利上げが必要だ」としつつ、「あと何回必要かについては、様子を見る必要があるだろう」と述べた。

コメント