米国株式市場は3指数下落。金利急上昇、決算発表振るわず。

経済ニュース相場分析

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1/18(火)の株価

前日比(%)
日経平均28,257.25円-0.27
ダウ平均35,368.90ドル-1.51
S&P5004,577.11ドル-1.84
ナスダック14,506.90ドル-2.60
ラッセル20002,096.22ドル-3.06
米10年国債1.877+4.79
恐怖指数(VIX)22.87+19.18

18日米株式市場は、3指数共に下落。金利急上昇と決算発表振るわず

S&P500MAP

18日の米国株式市場は主要3指数が大幅に下落した。ゴールドマン・サックスの決算が振るわず金融株の重しとなったほか、米国債利回りの上昇を受けてハイテク株が売られた。

ゴールドマンサックスは第4・四半期の利益が市場予想を下回ったことを嫌気して売り込まれ、今年に入って比較的好調に推移していた金融株も下落した。

米連邦準備理事会(FRB)がインフレ対応により積極的になるとの見方から、債券市場では米10年債利回りが2年ぶり高水準に上昇し、2年債利回りは1%を上回った。

国債利回り急上昇は特にハイテクなどグロース(成長)株の重しとなっている。

今後の動き 注意していく指標

ゴールドマンサックス(GS)が下落したことも全体相場を圧迫。先週発表の大手銀の決算は予想を上回る良好な内容だったものの、市場の反応はまちまち。特にJPモルガン(JPM)やシティグループ(C)の慎重な見通しに市場は、ネガティブな反応を示したが、きょうのゴールドマンもネガティブな反応となっており、この先の決算発表に対する不安感も高まっている模様。今週はバンクオブアメリカ(BAC)、ユナイテッドヘルス(UNH)、ネットフリックス(NFLX)が発表を予定している。

利上げ観測が高まる中、米国債利回りが急上昇する。2年利回りは2020年2月以来初めて1%台に乗せた。10年利回りは2年ぶりの高水準となる。1.877%をつけている。国債利回りの急上昇は、株式市場には悪材料となり売られてやすくなり、特に大型ハイテクセクターは大きく売られやすい。大型ハイテクセクター銘柄が多いナスダック指数は値動きが大きくなる。

IT・ハイテク株を中心に幅広いセクターに売りが広がる中、エネルギー株が上昇。原油が85ドル台半ばまで一時上昇している。きょうはOPECが月報を公表しており、年内の原油市場について、旺盛な需要により十分に支えられる状況が続くとの見通しを示していた。 

住宅建設株の下げが目立った。米国債利回りの急上昇に伴い、住宅ローン金利も上昇しており、30年物の固定金利は3.7%台まで上昇。2020年4月以来の高水準に上昇しており、1年前よりも1%近く急上昇している。住宅建設への需要が鈍化するのではとの不安に繋がっている模様。

米国債の利回り、恐怖指数、原油価格、個別企業の決算発表の動きを注意してみていく必要がある。

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