6/1米国株式市場は反落。インフレ懸念から払しょくできず。

経済ニュース相場分析

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6/1(水)の株価

前日比(%)
日経平均27,457.89円+0.65
ダウ平均32,813.23ドル-0.54
S&P5004,101.23ドル-0.57
ナスダック11,994.46ドル-0.72
ラッセル20001,854.82ドル-0.49
米10年国債2.920+2.49
恐怖指数(VIX)25.69-0.50

6月1日の米国株式市場は3指数共に下落。経済指標が堅調でインフレ対策が更に強化される懸念強まる。

6月1日の米国株式市場は3指数共に続落した。

この日発表された経済指標が堅調で、米ISM製造業総合景況指数が予想外に上昇したほか、米求人件数はなお高水準にとどまり、金融当局が物価抑制に向け引き締めの強化を迫られるとの懸念が強まった。

  • 5月の製造業総合景況指数は56.1、前月の55.4から上昇
  • 新規受注は3カ月ぶりの高水準、受注残の数字も上昇

4月の米求人件数は過去最高だった前月からは減少したものの、なお高水準にとどまり、失業者数のほぼ2倍の水準となった。労働者確保に苦慮する雇用主が尚も多くいる。

  • 4月の求人件数は1140万件、市場予想1135万件-3月は1185.5万件
  • 失業者1人当たりの求人件数は約1.9件-前月から若干減少

FRBはきょうから9兆ドル近くに膨れ上がったバランスシートの縮小を開始したが、インフレおよびFRBの積極引き締めによるリセッション(景気後退)への懸念は根強い。第1四半期の決算が大方終了し、FRBが今後2回のFOMCで大幅利上げの意向を強く示唆する中、夏に向けての株式市場は方向感に悩まされる可能性がある。

次の四半期がどうなるか、いまは様子を見るのが一番。7月下旬になれば、より良い展望が開けるかもしれないが、それまでは弱気相場への転落に偏った、非常に不安定な相場展開が続くいて行く。

IT・ハイテク株中心に下値では値ごろ感の買いも入り、終盤には下げ渋る動きも見られた。5月の不安定な相場からは変化も出てきている。

金融株の下げが目立った。金融状況の引き締まりに伴い、民間の借り手が立ち往生している可能性がある。  

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