11/30米国株式市場はまちまち。月末要因でIT・ハイテク株には売りも。セールスフォースが上昇。

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11/30(木)の株価

 前日比(%)
日経平均33,486.89円+0.50
ダウ平均35,950.89ドル+1.47
S&P5004,556.80ドル+0.38
ナスダック14,226.22ドル-0.23
ラッセル20001,809.02ドル+0.29
米10年国債4.328+1.62
恐怖指数(VIX)12.92-0.06

30日の米国株式市場は月末要因でIT・ハイテク株には売りも。セールスフォースが上昇。

30日の米国株式市場はダウ平均とS&P500はプラス圏内。ナスダック総合指数はマイナス圏の展開となった。

今月はインフレの鈍化傾向が確認され、市場は利下げ期待を高め、米株式市場も堅調な動きが続いた。ただ、本日は月末要因もあり、今月上げを先導したIT・ハイテク株には利益確定売りも出ていた。米国債利回りが上昇していたことも大きかったようだ。

ただ、米株式市場は先月までの下げを取り戻す展開を活発化させ、11月相場は4カ月ぶりの月足陽線で終了。S&P500は8.6%上昇し、ナスダックも10.7%の上昇。両指数とも2022年7月以来の月次パフォーマンスを記録。ダウ平均もきょうの大幅高で8.8%上昇し、2022年10月以来の月間最高値を更新した。

ストラテジストからは「金利が高止まりしているにもかかわらず、市場は年内の上昇を諦めることを恐れていない。サイクルは完了した。失われたものを取り戻し、市場が熱かった2021年末の状態に戻りつつある」とのコメントも聞かれた。FRBは利上げを抑制し続け、場合によっては利下げに踏み切ることを裏付けるデータが出ればそれは大きな追い風になるという。

意識に変化が見られる中、今週のFRB理事の発言で市場は来年の利下げ期待を一層強めており、短期金融市場では来年3月の利下げ開始の見方まで高めている。CMEのフェドウォッチでは半々の確率に迫ろうという勢いだ。ただ、若干織り込み過ぎの面は否めない。本日はデーリー・サンフランシスコ連銀総裁やウィリアムズNY連銀総裁の発言が伝わっていたが、市場の利下げ期待に否定的な見解を示していた。

明日はパウエルFRB議長のスピーチが予定されている。金融政策や経済についてどの程度発言するかは未知数だが、12月12、13日のFOMCに向けて委員が発言を控えるブラックアウト期間入りを前に、何らかのヒントを示すか注目されているようだ。利下げ開始の可能性を示唆するようなハト派な雰囲気は出さないとは思われるが、市場は明らかに敏感になっている。

セールスフォース<CRM>が上昇し、本日のダウ平均をサポート。前日決算を発表し、コスト削減が奏功したほか、重要な指標である進行中の残存履行義務の見通しも警戒されていたほどではなかった。

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