米国株式市場、ダウ平均は営業日6日続伸

経済ニュース相場分析

12/29(水)の株価

前日比(%)
日経平均28,906.88円-0.56
ダウ平均36,448.63ドル+0.25
S&P5004,793.06ドル+0.14
ナスダック15,766.22ドル-0.10
ラッセル20002,249.24ドル+0.12
米10年国債1.557+5.00
恐怖指数(VIX)16.95-3.36

29日株式相場はダウ平均は営業日6日連続続伸、S&P500最高値更新

S&P500MAP
引用:TradingView

29 日の米国株式市場は、ダウ平均とS&P500指数が終値での最高値を更新した。ダウ平均指数は、6営業日続伸している。一方、ナスダックは小幅安で引けた。

オミクロン株の感染拡大は各国で悪化し、懸念材料となっているものの、重症化リスクは低いとの見方から、市場は楽観視している。行動規制が導入されたとしても以前のような厳しい内容にはならない状況となっている。

今年の米年末商戦が好調だったことで、薬局チェー ン大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやスポーツ用品大手ナイキなど小売株が買われた。

来年もインフレ高進は続くとの見方もある中で、FRBの利上げへの期待もあり、米10年債利回りは上昇している。そのため、市場前半は大手IT株に戻り売りが強まった。ただ、後半には買い戻しも入り、ナスダックは一時プラスに転じる場面も見られたが、終了時は小幅な引けで終わっている。

今後の動き

市場では来年の米株式市場に強気な見方が多く出ている。感染拡大によるロックダウンが無い限り、米GDPは来年も良好で、企業収益も好調と見ているようだ。しかし、弱気派からは、サプライチェーン問題やエネルギー価格高騰を今年の米企業は商品価格に転嫁できていた。しかし、来年もこの傾向が続けば、消費者の購買意欲が低下するほか、企業は売上高こそ好調を維持するものの、利益率は低下が予想され、株式市場は期待ほど上昇しないとの見方もあるようだ。

今週の株式相場は、売上高の少なく大きな変動は少ない。来年上げ下げどちらにも動くか分からない状況のため、いつでも動けるように現金を確保して様子を見ていきたい。

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