ダウ平均7日営業日続伸ならず、3指数共に微減

経済ニュース相場分析

12/30(木)の株価

前日比(%)
日経平均28,791.71円-0.40
ダウ平均36,398.08ドル-0.25
S&P5004,778.73ドル-0.30
ナスダック15,741.56ドル-0.16
ラッセル20002,248.79ドル-0.02
米10年国債1.501-3.43
恐怖指数(VIX)17.33+2.24

30日株式相場は、薄商いで3指数共に終値下落

S&P500MAP

30日の株式市場は、ダウ平均続伸して開始、その後は伸び悩む展開となり、下げに転じた。IT・ハイテク株も買い優勢で始まったが、終盤になって売りに押され、ナスダックも下げに転じた。

前半の上げは、取引開始前に発表された米新規失業保険申請件数が20万人を下回り、引き続き好調な労働市場の改善を示していたことがフォローとなった。

終値は、主要株価3指数共に下落する展開で終えた。

セクター別では、全体的にセクター内でまちまちな動きが多い中、エネルギーが下落したほか、銀行株も終盤に下げに転じた。IT・ハイテク株も同様に下げた。

クルーズ株の売りが強まった。米疾病対策予防センター(CDC)がワクチン接種済みでもクルーズ船の利用避けるよう勧告した。

今後の動き

感染拡大は続いているものの、オミクロン株はそれほど深刻な症状を引き起こさないとの楽観的な見通しが相場を支えている。ただ、緩やかではあるが、行動制限も再度実施される中で、経済への影響が実際にどの程度になるのかは、来年に持ち越しとなる。

来年の米株式市場に強気な見方が多いものの、警戒感を示す声も出ている。今年の株式相場は過去にあまり見られない異例と言えるほど堅調な展開だった。何度かの調整局面があったが、いずれも深い押しは無く、5%程度の下落が主流だった。

しかし、来年はより大幅な下落と控えめなリターンが待ち受けていると指摘されていて、場合によっては2桁の下落率も想定されている。その後に買い戻されたとしても、控えめな戻りに留まり、強気相場の終焉を示唆する可能性があると指摘している見方も出ている。

高インフレの中でどこまでFRBのサポートが期待できるかが焦点となる。

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