9/12米国株式市場は反落。CPI発表控え。

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9/12(火)の株価

 前日比(%)
日経平均32,776.37円+0.95
ダウ平均34,645.99ドル-0.05
S&P5004,461.90ドル-0.57
ナスダック13,773.61ドル-1.04
ラッセル20001,855.14ドル+0.00
米10年国債4.274-0.40
恐怖指数(VIX)14.23+0.43

12日の米国株式市場、3指数共に反落。CPI発表控え。

12日の米国株式市場は3指数共に反落。

アップル<AAPL>がアイフォーン15を発表したが、株価は軟調な動きが続き、指数を圧迫した。

IT・ハイテク株に売りが先行し、ナスダックはマイナス圏での推移が続いた。ただ、明日の米消費者物価指数(CPI)の発表に市場が注目する中で、全体的には様子見の雰囲気も強かった。

IT・ハイテク株については、前日引け後に決算を発表したオラクル<ORCL>が、クラウドの売上が伸び悩んだことで大幅安となっていることも雰囲気を圧迫していた。

明日の米CPIだが、今回はエネルギー価格上昇がけん引し、総合指数は再び上昇する可能性が高いが、コア指数は落ち着きを示すものと見込まれている。今後の注目点は、エネルギー価格上昇がいつまで続くのか、そして、それがFRBが注視しているコアインフレまで波及するかどうかであろう。きょうの原油相場は89ドル台まで上昇しており、再び100ドルに向かっている。ガソリン価格もしばらく上昇が続くことが予想され、総合指数も上昇圧力が続きそうな気配も出ている。FRBはコア指数をより重視しているが、総合指数の上昇が米消費者のセンチメントにどれだけ影響を与えるかも意識される。

投資家は、依然としてひっ迫感が強い米労働市場と原油高騰がFRBのタカ派な対応を促しかねないという懸念と、米経済の回復の兆しを比較検討している。

米大手銀のエコノミストからは、FRBが追加利上げを控え、来年は政策金利を1.00%ポイント程度引き下げると予想しているとの声も出ていた。米経済は今後12カ月、景気後退を回避し、緩やかな成長期を享受する可能性が高いという。一方、「まだ、ソフトランディングのシナリオを想定しており、それが株式市場を支援するだろう。しかし、先行きへの不透明感から、それは不安定で米株式市場はレンジ相場が続きそうだ。このような背景から、ディフェンシブなどの出遅れ銘柄を選好する」とも述べていた。

米大手銀のファンド・マネジャー調査によると、米国株への配分は29%ポイント改善し、ネットでオーバーウェイトが7%と、昨年8月以来のオーバーウェイトを回復したとの報告も出ていた。

原油相場の上昇でエネルギー株の上げが目立った。この日発表のOPEC月報で、世界の石油市場は10-12月期に日量300万バレル超の供給不足に直面する見通しだと発表したことが材料視されている。サウジアラビアの自主減産の延長により、過去10年余りで最大の供給不足に陥る可能性があるという。

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