9/13米国株式市場はまちまち。米CPIは無難通過も上値に慎重な雰囲気に変化なし。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

9/13(水)の株価

 前日比(%)
日経平均32,706.52円-0.21
ダウ平均34,575.53ドル-0.20
S&P5004,467.44ドル+0.12
ナスダック13,813.59ドル+0.29
ラッセル20001,848.50ドル-0.36
米10年国債4.255-0.47
恐怖指数(VIX)13.48-0.75

13日の米国株式市場、3指数共に米CPIは無難通過も上値に慎重な雰囲気に変化なし。

13日の米国株式市場は3指数まちまち。

ダウ平均は小幅に続落。S&P500とナスダック指数はプラス圏内となった。

取引開始前に発表になった米消費者物価指数(CPI)でコア指数の前月比が予想を上回ったことから、米株式市場も時間外でネガティブな反応を見せたが、直ぐに戻した。通常取引は上昇して始まり、米国債利回りも低下していることで、IT・ハイテク株も買われているが、上値に慎重な雰囲気に変化はない。

米CPIは、エネルギー・食品を含んだ総合指数は、エネルギー価格の上昇で予想通りの上昇となった。パウエル議長が注目しているスーパーコア(住居費を除くサービス業)も前月比で0.4%の上昇となっており、全体的には予想よりも高めの内容で、短期金融市場でのFRBの利上げ期待は、来週のFOMCの据え置き観測に変化はないものの、11月の追加利上げ期待を一時上昇させていた。ただ、概ね想定範囲内の内容でもあり、ネガティブな反応も一時的に留まっていた。

IT・ハイテク株は買いが優勢となったものの、本日もアップル<AAPL>が軟調に推移。同社は前日のイベントで新機種のアイフォーン15を発表したが、最上位機種のProマックスの価格を前機種から100ドル引き上げた。アナリストからは、特段の驚きはなかったとの見方が多く、見通しも据え置いた向きも多い。「新製品はほぼ予想通り。平均販売価格も安定しており、アップグレードサイクルに貢献する」といった見方や、「同社株にとって当面は、中国が圧迫要因となる一方、2024年度の業績見通しには上振れ余地がある」といった声も出ていた。

FRBはあと1回利上げか、「期待外れ」のCPI統計で警戒維持へ

  • FOMCはこれまで政策金利引き上げ休止後の利上げ再開を示唆
  • FRBが重視するスーパーコア指数、ここ5カ月で最大の伸び

8月のインフレ率が上振れたことで、米金融当局者は今月の会合では利上げを見送り、11月か12月に追加利上げに踏み切る選択肢を残しておく可能性が高まった。

13日公表された8月の米消費者物価指数(CPI)統計では、食品とエネルギーを除いたコア指数が前月比0.3%上昇し、6カ月ぶりに加速した。前年同月比では4.3%上昇と、ここ約2年で最も小幅な伸びにとどまったものの、米金融当局の目標をなお大きく上回ったままだ。

ネーションワイド・ライフ・インシュアランスのチーフエコノミスト、キャシー・ボストジャンシク氏は「コアCPIはやや期待外れだった」と指摘。「これにより米金融当局はタカ派姿勢を維持することになり、11月および12月の利上げがあり得るだろう」と述べる。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は8月下旬、ジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)での講演で、インフレ率は依然として高過ぎ、必要ならさらに引き締める用意があると述べた。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が22年ぶりの高水準となる5.25-5.5%に引き上げられた。当局者による最新の金利見通しでは、年内にあと1回の利上げが見込まれている。

追加利上げの可能性について、投資家は確信を持てていない。金利先物市場は9月会合での金利据え置きをほぼ確実視しているが、11月会合の利上げ予想確率は50%を割り込んでいる。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏はCPI統計について「9月の利上げ休止を支持するものだ」と指摘。「しかし、2%の目標に向けた改善のさらなる証拠を確認するまで、米金融当局者が勝利宣言する可能性は低い。必要に応じて追加利上げの可能性を維持するだろう」と述べた。

米国債利回りはCPI発表後にいったん上昇してから間もなく、ほぼ変わらずまで戻した。今回の統計を受けても、投資家の金利見通しが大きく変化していないことを示唆している。

ブルームバーグの算出によれば、住宅とエネルギーを除いたサービス価格は前月比0.4%上昇と、ここ5カ月で最大の伸び。前年比では4%上昇した。この「スーパーコア指数」は労働市場の影響を著しく受けるため重要視されている。雇用市場は依然逼迫(ひっぱく)しており、当面高止まりが続く可能性がある。

ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、アナ・ウォン、スチュアート・ポール両氏は「われわれの基本シナリオは9月会合の後も金利を据え置くというものだが、11月利上げのリスクは高まっている」と指摘した。

調査会社インフレーション・インサイツ創業者のオメイア・シャリフ社長は、9月のコアインフレが減速する可能性はあるとした上で、「10-12月(第4四半期)にコアインフレ率が加速すると引き続き考えており、FOMCが12月の会合で追加利上げに踏み切ることはあり得る」と述べた。

エネルギー価格高騰がインフレ期待を押し上げないか、米金融当局者は懸念を強めそうだ。米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は12日の取引で昨年11月11日以来の高値に上昇。世界の石油市場が10-12月に日量300万バレル超の供給不足に直面することを示唆した石油輸出国機構(OPEC)月報に反応した。

FOMCは2022年3月以降、11回にわたる利上げを実施してきた。パウエル議長ら金融政策当局者は積極的な利上げサイクルが終わりに近づくのに伴い、さらなる利上げが必要かどうかを判断する上で、データに基づき慎重に判断する考えを強調している。

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