8/18米国株式市場はまちまち。大型グロース株の下げ重し。

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8/18(金)の株価

前日比(%)
日経平均31,450.76円-0.55
ダウ平均34,500.66ドル+0.07
S&P5004,369.71ドル-0.01
ナスダック13,290.78ドル-0.20
ラッセル20001,859.42ドル+0.51
米10年国債4.252+0.70
恐怖指数(VIX)17.30-0.70

18日の米国株式市場はまちまち。大型グロース株の下げ重し。

18日の米国株式市場はダウ平均はプラス圏、S&P500,ナスダック指数はマイナス圏の展開となる。

米株式市場では大型ハイテク銘柄が週間ベースで3週続落となり、今年に入り最長の下落局面となった。世界的な金利上昇がセンチメントに重しになるとの懸念が広がっている。

18日はS&P500種株価指数が引け間際に下げを縮め、最終的にほぼ変わらず。オプションが期限を迎えることも値動きを増幅した可能性がある。ダウ工業株30種平均は小幅高。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は下落。MSCIの世界株指数は週間ベースで、3月のシリコンバレー銀行破綻以来の大幅な下落率となった。

CIBCプライベート・ウェルスUSのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は「債券利回りが今後も上昇し続ける、また経済は強過ぎ、米金融当局はさらなる利上げが必要になるのではないかと、投資家は懸念している」と指摘。「債券利回りが十分高い状態にあると、現時点で債券市場は株式市場よりもリスクが少ないと感じている株式投資家にとっては悩ましい状況をもたらす」と分析した。

来週ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムを控えて市場は神経質になっていると、キャピタル・エコノミクスの米国担当次席エコノミスト、アンドルー・ハンター氏は指摘する。

リポートで同氏は、「経済の再加速に対する期待が高まっている」としつつ、「成長の強まりでインフレ圧力が再燃するリスクがあるという証拠はほとんどなく、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が昨年のシンポジウムで利用したタカ派的内容の台本を再度利用する必要はないと、われわれは考えている」と記した。

市場を神経質にさせているもう1つの要因として、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)の上昇がある。VIXは18を上回り、5月以来の高水準を付けた。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のマイケル・ハートネット氏は、中国の経済混乱や債券利回りの上昇を踏まえると、株価はさらに4%値下がりする可能性があると警告した。

この日はオプションの満期日で、その影響により相場が不安定な展開となった可能性がある。デリバティブ分析会社アシム500の創業者ロッキー・フィッシュマン氏の試算によると、ゼロDTE以外の株式や指数に連動するオプション約2兆2000億ドル(約320兆円)が18日に期限を迎える予定だ。

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