グロース株とバリュー株

株の話

グロース株とバリュー株って聞いたことはあるけど、どんな株かって思ったことはないですか。

それぞれメリット・デメリットがあり、個別株を探すときに参考になります。

グロース株とは

グロース株は、「成長株」と言われている。

売上や利益などの成長率が高く、将来大きな株価上昇が期待できそうな銘柄がグロース株です。主に、業績急拡大企業や革新的なサービス・商品を提供している会社が該当します。

例ではGAFAM(アルファベット、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト)がグロース株の代表となります。

バリュー株とは

バリュー株は、「割安株」と言われている。

利益や資産から算出される企業価値が株価と比較して割安になっている企業のこと。あまり成長が期待されていなかったり、知名度が低いため投資家が注目せず割安になっていたりすることが少なくありません。本来の価値よりも低い株価と考えられる銘柄のため、適正な価格に戻ろうとする動きを利用して利益を狙います。

配当を出している銘柄が多く、連続増配している銘柄が多い。

例ではコカ・コーラやP&Gがバリュー株の代表となります。

グロース株のメリット/デメリット

グロース株のメリット

グロース株のメリットは企業が大きく成長することを期待でき、長期的に10倍や100倍など大きなキャピタルゲインを狙えることです。テンバガーと言われる株です。

グロース株のデメリット

・利益を得るのに時間がかかる場合がある

これから利益が期待できる反面、グロース株は割高になっていることが多く、本来の株価に戻ろうとする動きがあると下落しやすいことも注意が必要です。そのため、利益が出るまでに時間がかかることがあります。また、業績の低迷などの場合には株価が急落する可能性もあり、乱高下することが特徴です。

・株価が割高なことが多い

グロース株は投資家からの人気が集中するため、株価が割高なことが多くなっています。今後も上昇のトレンドが続くのか、業界の動向はどうかなど総合的な判断が必要です。また、本来の株価に戻ろうとする理由で株価が下落した場合には、また回復するまで時間がかかることがあります。

・配当が少ない(支払われない)ことが多い

配当を抑えて事業への投資を行っていることも多く、配当が少ない、もしくは支払われない場合も少なくありません。

バリュー株のメリット/デメリット

バリュー株のメリット

株価のボラティリティが低いため、グロース株と比較して低リスクです。バリュー株は利益や純資産に対し株価が元々割安となっていますので、株価の下落率は低く、大きく下落することは考えにくいです。

バリュー株は本来の価値に対し株価が安くなっているため配当利回りも高く、株主優待も割安な投資額で得ることができるのもメリットです。グロース株とは違って配当も少ないわけではなく、それなりに期待できるでしょう。魅力的な株主優待がある企業の株価が割安と判断したら、安くこれらの権利を手に入れることもできます。

バリュー株のデメリット

グロース株が何倍にもなることがあるのに対し、バリュー株はそこまで大きく値上がりすることはありません。実際の企業の価値よりも株価が安いときがねらい目です。ただ、企業の実際の価値を判断するのは簡単ではありません。単に将来性がなく株価が下がっている場合もあるため、見極めは非常に難しい。

グロース株とバリュー株の違い

グロース株は将来の大きな成長に期待し、株価も企業価値に比べ高い傾向にあります。これに対してバリュー株は、企業価値に対して株価が割安ですが、あまり大きな成長は期待できないという点が大きな違いです。

また、グロース株の方が値動きは激しく、バリュー株の方が値動きは小さいという点も特徴です。投資を考える期間や資金、投資のスタンスによってどちらが適しているのかは変わります。

まとめ

グロース株やバリュー株には、それぞれ特徴がありメリット・デメリットあります。まずは、いくつかの銘柄を少額で投資で購入して合わなければ売っていく方法が、自分のスタイルを確立できてわかりやすいと思います。

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