12/6米国株式市場は続落。ADP雇用統計は予想下回る。

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12/6(水)の株価

 前日比(%)
日経平均33,445.90円+2.04
ダウ平均36,054.43ドル-0.19
S&P5004,549.34ドル-0.39
ナスダック14,146.71ドル-0.58
ラッセル20001,852.05ドル-0.21
米10年国債4.104-1.49
恐怖指数(VIX)12.97+0.12

6日の米国株式市場は3指数共に続落。ADP雇用統計は予想下回る。

6日の米国株式市場は3指数共に続落。

取引開始前に発表された11月のADP雇用統計が予想を下回ったことで買い先行で始まった。ただ、上値での戻り売り圧力も強まる中で、ダウ平均は終盤に下げに転じた。IT・ハイテク株も本日は上値が重くナスダックも下落。

ADP雇用統計は、雇用増加数が10.3万人と予想を下回ったほか、前回分も下方修正された。製造業が1万4000人減少した一方、サービス業は11万7000人の増加となった。賃金の伸びも鈍化傾向を示し、労働市場の減速を示唆した形となっている。必ずしも方向は一致しないが、金曜日の米雇用統計への警戒感を高める内容ではあった。

市場はFRBの利上げサイクル終了を確実視し、来年の早期利下げ期待を強めている。短期金融市場では来年5月の利下げ開始を完全に織り込んでいるほか、3月開始も高い確率で織り込んでいる状況。来年末までにFRBが計1.25%の利下げを実施すると見ているようだ。

行き過ぎとの懸念の声も多いが、ここ数日の米株式市場はその懸念と、過去5週間の株高も行き過ぎではとの懸念の両方を天秤にかけている。そのような中で金曜日の米雇用統計を市場は待っている。米金融政策の見通しや米経済がソフトランディングできるのかどうかの何らかのヒントを与えてくれると見ている模様。一部からは「失業率のさらなる上昇や非農業部門雇用者数(NFP)の伸びの不足が示されれば、市場の利下げ期待は正当化されることになる。しかし、それでも市場が描いている利下げ期待はあまりに行き過ぎだ」との警告も出ている。

一方、次第に上値が重くなっている米株式市場だが、11月は力強い急騰度合いを見せたが、株価上昇のけん引役となった銘柄群は依然として金利動向に翻弄されていることが示唆されており、本格的なリスク選好のラリーが訪れる余地は十分にあるとの指摘も出ていた。10月のパニック的な下げから中立に戻っているものの、現行水準は買われ過ぎからはほど遠いという。

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