50才から始める米国株式投資初心者の資産運用
10/19(木)の株価
値 | 前日比(%) | |
日経平均 | 31,430.62円 | -1.91 |
ダウ平均 | 33,414.17ドル | -0.75 |
S&P500 | 4,278.00ドル | -0.85 |
ナスダック | 13,186.17ドル | -0.96 |
ラッセル2000 | 1,702.70ドル | -1.51 |
米10年国債 | 4.989 | +1.51 |
恐怖指数(VIX) | 21.40 | +2.18 |
19日の米国株式市場は、3指数共に続落。パウエル講演を受け。
19日の米国株式市場は3指数共に続落。
パウエルFRB議長のNYエコノミッククラブでの講演が伝わり、その発言を受けて米株式市場は目まぐるしい反応を見せた。
「FOMCは慎重に進めている」との発言に買いの反応を見せた後、「金利の高さ、期間が十分ではない可能性」と述べると今度は下げに転じ、「FRBは利回り上昇を見守るしかない。利回り上昇は利上げの必要性低下を意味し得る」と述べると上げに転じる展開。
ただ、いずれも方向感が出る動きまでには至らず、次の材料を探している雰囲気に概ね変化はない。
決算では前日引け後にテスラ<TSLA>とネットフリックス<NFLX>が7-9月期決算を発表。テスラは決算発表の際にサイバートラックについて言及。同社は待望のピックアップトラック「サイバートラック」を11月30日に投入する方向だが、マスクCEOはサイバートラックがキャッシュフローに大きく貢献するようになるには少なくとも1年半かかると警告。株価は冴えない反応を見せている。
一方、ネットフリックスは有料会員数が876万人増と数年ぶりの大幅増となり、一部顧客への値上げも発表したことから大幅高。
いまのところ、先週からの決算もまちまちといった状態で、こちらも米株式市場に方向感を与えていないようだ。
パウエル議長、FOMCは「慎重に進んでいる」-利上げの選択肢残す
- 力強い経済の兆候さらに見られれば、追加利上げが正当化され得る
- 地政学的な緊張は「極めて高い状態にある」-パウエル議長
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は19日、連邦公開市場委員会(FOMC)は政策の道筋を検討する上で慎重に進んでいると指摘。その上で、強靱(きょうじん)な経済成長の兆候がさらに見られた場合には追加利上げに動く用意があると説明した。
パウエル議長はニューヨーク・エコノミック・クラブで講演。事前に配布された原稿によれば、「不確実性とリスク、そしてこれまで実施してきた措置を踏まえ、委員会は慎重に進んでいる」とし、「追加の政策引き締めの度合い、そして景気抑制的な政策を維持する期間については、入手するデータと変化する見通し、リスクバランスの全体像に基づいて判断する」と述べた。
議長はまた、長期債利回りの上昇がもたらしている金融環境の引き締まりにも言及。「金融環境の変化が根強く続けば、金融政策の道筋に影響を与え得る」と説明した。
FOMCが10月31-11月1日の会合で前会合に続いて政策金利を据え置くと、市場は予想している。今回のパウエル議長の発言を受けてそうした見方が強まりそうだ。実際に据え置きとなった場合、1年7カ月前に始まったインフレ抑制を目指した利上げキャンペーンにおいて、初めて2会合連続での利上げ見送りとなる。
抗議者が妨害
パウエル議長が話し始める前、会場に抗議活動を行う人が複数侵入し、イベントを妨害。議長が関係者に付き添われて一時退場する一幕があった。抗議者らは互いに腕を組み、「化石燃料ファイナンスを終わらせよ」と声を上げていたが、強制的に退出させられた。
講演でパウエル議長は、追加引き締めの可能性を排除しないよう慎重に言葉を選んだ。
「経済成長の強靱さと労働需要の底堅さを示している最近のデータに、われわれは留意している」と議長は指摘。「経済成長が継続的に潜在成長率を上回っている兆候、ないし労働市場の引き締まりがもはや緩和していない兆候が新たに見られた場合、インフレに関する一層の進展にリスクが生じる可能性があり、金融政策の追加引き締めが正当化され得る」と語った。
講演後に行われた司会者との質疑応答では「政策が現在引き締め過ぎである兆候はないと考えている」と述べた。
インフレ「なお高過ぎ」
FOMCについては、インフレ率を時間とともに2%へと持続的に押し下げる上で十分に景気抑制的な政策スタンスを達成し、インフレがその軌道に乗るまで、政策をその水準で維持することにコミットしていると説明した。
その上で、「インフレはなお高過ぎる。インフレがわれわれの目標に向けて持続的に低下しているという確信を得るには時間が必要で、数カ月の良好なデータはその始まりに過ぎない」と述べた。
同時に、利上げが経済に下向きの圧力をかけている兆候が出ており、「有意な引き締めがなお控えている可能性はある」と述べた。
このほか、地政学的な緊張は「極めて高い状態にある」としてその重要なリスクに言及。イスラエルへの攻撃を「凄惨(せいさん)」と表現し、さらに多くの人命が失われる見通しも恐ろしいことだと話した。
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