5/12米国株式市場ダウ平均は6日続落。荒い値動き方向定まらず。

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5/12(木)の株価

前日比(%)
日経平均25,748.72円-1.77
ダウ平均31,730.96ドル-0.33
S&P5003,930.08ドル-0.13
ナスダック11,370.96ドル+0.06
ラッセル20001,739.38ドル+1.24
米10年国債2.853-2.50
恐怖指数(VIX)31.77-0.79

5月12日の米国株式市場はダウ平均6日続落。荒い値動きで方向定まらず。

S&P500MAP

12日の米国株式市場でダウ平均は6日続落。市場ではリスク回避の雰囲気が続いており、株式市場は売りが強まっている。

前日と雰囲気に変化はない。前日の米消費者物価指数(CPI)はインフレがピークに達したとの確信には至らず、FRBの積極利上げへの期待を高める内容となった。市場では、FRBや他の中銀もインフレを引き下げようと躍起となる中で、ソフトランディングを達成できるのか懐疑的な見方が広がっている模様。市場はハードランディングのシナリオを織り込もうとしているとの指摘も出ている。

IT・ハイテク株はきょうも売られているほか、エネルギー、銀行も下落。一方、リスク回避で米国債利回りが低下していることから、住宅建設が上昇。医薬品や日用品などディフェンシブ銘柄も買われている。このところ下げが目立っていたeコマース銘柄に買い戻しが膨らんだ。特段の理由はなく、値ごろ感からの買戻しが出ている模様。本日はビットコインが下げ一服となっていることで仮想通貨関連株も買い戻されている。

IT・ハイテク株については、FRBが積極的利上げにシフトする中で、成長株は引き続き下方の押し圧力にさらされるとの見方が出ていた。FRBが緩和解除に動く中、成長株のバリュエーションは更に低下が予想され、特に米成長株に警戒感を示していた。

パウエル議長再表明

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、今後2回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.5ポイントずつ利上げすることが適切になる可能性が高いとの認識を改めて示した。議長はラジオ番組「マーケットプレイス」のインタビューで、「米経済がほぼ想定通りに展開した場合は、今後2回の会合で0.5ポイントずつ追加利上げするのが適切となろう」と語った。

ステーブルコインほぼ無価値

デジタル資産の混乱が上場投資商品(ETP)にも波及している。問題に見舞われた仮想通貨ルナに連動するETPの価格はほぼゼロとなり、ETPとして過去最大の急落となっている可能性がある。12日の取引で「21シェアーズ・テラETP」は99%安の0.002スイス・フランに下落。先週末の6日は22.29フランで引けていた。ルナが関連するステーブルコインのテラUSDがドルとのペッグ(連動)を失ったことで、ルナに売りが殺到した。

米生産者物価指数(PPI)予想以上の伸び

米生産者物価指数(PPI)は4月も前年比で大きな伸びとなった。消費者物価の高止まりが想定より長く続く可能性が示唆された形で、米金融当局は積極的な利上げ姿勢を維持する公算が大きい。総合PPIは前年比11%上昇。市場予想は10.7%上昇だった。前月は11.5%上昇と、速報値(11.2%上昇)から上方修正された。

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