8/29米国株式市場は続伸。利上げ休止観測で大型グロース株に買い。

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8/29(火)の株価

前日比(%)
日経平均32,226.97円+0.18
ダウ平均34,852.67ドル+0.85
S&P5004,497.63ドル+1.45
ナスダック13,943.76ドル+1.74
ラッセル20001,895.54ドル+1.42
米10年国債4.117-2.16
恐怖指数(VIX)14.45-0.63

29日の米国株式市場は3指数共に続伸。利上げ休止観測で大型グロース株に買い。

29日の米国株式市場は3指数共に続伸。

この日発表の米経済指標が予想を大きく下回ったことで、米国債利回りの急低下と伴にIT・ハイテク株中心に買いを強めた。

7月の米求人件数と8月調査の米消費者信頼感指数が発表され、特に米求人件数は882.7万人と予想(950万人)を大きく下回り、約2年ぶりの低水準となった。労働需要が冷え込みを示す新たな証拠となっている。一方、離職率は2.3%と2021年以降で最低水準となり、これは米労働者が再就職できる自信がなくなっていることを意味する。

先週のジャクソンホールでパウエルFRB議長は、利上げの可能性を残しながらも慎重なアプローチを取る姿勢を滲ませていたが、きょうの指標はFRBの利上げキャンペーン停止が近いとの市場の見方を裏付ける内容となった。

ただ、月末を控える中で様子見の雰囲気も強い。市場参加者が夏休みから戻り、月末に向けてポートフォリオを見直し配分を調整している。8月は市場にとって厳しい月となったが、今週に入って投資家心理は再び緩やかに持ち直している。市場は週内に発表される経済指標を見極め、FRBの動向を探ろうとしている。その一方、米経済がソフトランディグに向かうとの見方が高まることを期待している面もあるようだ。

最近の株式市場の動きは、米国債利回りの変動と密接に関連している。投資家は米経済がストイックであること、そして、FRBがインフレ目標を2%に押し下げようと決意していることから、借入コストの軌道を計算しようと努めている。

しかし、「利回りが再び月間最高値を更新するような動きを見せれば、米株式市場は再度動揺するだろう。この動きは、FRBの政策見通しを左右しかねない重要な経済指標が今週中に発表されるのを市場は待ちわびている時に起こっている」との指摘も聞かれる。

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