8/1米国株式市場はS&Pとナスダック下落、企業決算に注目。

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8/1(火)の株価

前日比(%)
日経平均33,476.58円+0.92
ダウ平均35,630.68ドル+0.20
S&P5004,576.73ドル-0.27
ナスダック14,283.91ドル-0.43
ラッセル20001,994.17ドル-0.45
米10年国債4.035+1.64
恐怖指数(VIX)13.93+0.30

1日の米国株式市場はS&Pとナスダック下落、企業決算に注目。

1日の米国株式市場は、ダウ平均は小幅高。S&P500とナスダック指数はマイナス圏となった。

きょうから8月相場に入ったが、決算発表が本格化しており、取引開始前に大手薬品やキャタピラー<CAT>、そして、ウーバー<UBER>が決算を発表していた。

特にキャタピラーが決算を受けて上昇しており、ダウ平均をサポート。販売数量の増加と有利な価格設定が業績に貢献し、世界的な経済活動減速への懸念を払拭している。

ウーバーは売上高が予想を僅かに下回ったものの、1株利益は予想外の黒字を計上した。しかし、株価は売りが強まる展開。市場には同社が成長ペースを維持できるのか懐疑的な見方も広がっている模様。

S&P500企業のうち160社以上が今週、決算発表を予定しているが、既に半数以上が発表を終えており、その80%以上が予想を上回る最終利益を上げている。

決算については、「いまのところ予想こそ上回ってはいるが、それでも減益で終わりそうな気配だ。しかし、年後半および2024年については、率直に言って楽観視している」との声も出始めている。

インフレに鈍化の兆しが見られる中で、市場にはソフトランディングへの期待が広がっている。それが7月相場を支え、夏枯れが予想される8月相場への期待も強いようだ。「この1カ月で米株式市場に上昇の兆しが見えて来た。この上昇に小型株やバリュー株の一部も参加し、より広範な物色が期待される」といった楽観的な声も聞こえ始めている。

米ISM製造業総合景況指数、9カ月連続の縮小-予想下回る

  • 雇用指数は3年ぶり低水準、新規受注は改善
  • 輸出は今年最低の水準、米国製品への需要低迷を反映

米供給管理協会(ISM)製造業総合景況指数は、9カ月連続で活動縮小を示した。国内外で米国製品に対する需要が低迷していることがうかがわれる。

7月のISM製造業総合景況指数は46.4に小幅上昇市場予想の46.9を下回る前月は4650が活動の拡大と縮小の境目を示す

内訳では新規受注と生産が改善したが、なお縮小の領域から抜け出せていない。新規受注は9カ月ぶり高水準となった。一方、輸出は今年最も低い水準に沈んだ。

製造業全般の弱含みを受けて企業は人員削減に動いており、雇用の指数は2020年7月以来の水準となる44.4に低下した。

7月に活動が拡大したのは石油製品と家具の2業種に限られた。活動が縮小した16業種のうち、衣類、プラスチック、紙製品の不振ぶりが特に目立った。

ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は発表文で、「需要はなお弱いが、6月からはわずかに改善した。生産は受注不足のため減速し、サプライヤーは引き続き生産能力を確保している」と指摘。「近い将来、生産量に合わせるために追加の雇用削減が実施される兆しがある」との見方を示した。

だが、労働市場は依然として全般的に堅調だ。4日に発表される7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が20万人増と予想されている。

製造業の短期的な見通しは依然として暗いが、向こう数年には連邦政府の投資による追い風を受ける見通しだ。バイデン政権主導で制定にこぎ着けたインフラ整備に関する法律やインフレ抑制法(IRA)、CHIPS法により、建設・製造業で投資がすでに相次いでおり、4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)を押し上げた。

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