7/21米国株式市場は続伸。好決算テスラ株価上昇後押し。

経済ニュース相場分析

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7/21(木)の株価

前日比(%)
日経平均27,803.00円+0.44
ダウ平均32,036.90ドル+0.51
S&P5003,998.95ドル+0.99
ナスダック12,059.61ドル+1.36
ラッセル20001,836.69ドル+0.48
米10年国債2.878-4.84
恐怖指数(VIX)23.11-0.77

21日の米国株式市場は続伸。好決算のテスラが株価上昇後押し。まちまちな決算に一喜一憂。

21日の米国株式市場は3指数共に続伸。

バイデン大統領が新型ウイルス検査で陽性と伝わったこともあり序盤は売りが先行する場面が見られた。しかし、下値での押し目買いも活発に出てプラス圏に浮上した。このところ、この展開が多く見受けられるようになっている。この日のECB理事会や原油安を受けて米国債利回りが急低下しており、IT・ハイテク株が買いを主導した。

エネルギーセクター以外のセクターで上昇する。

ただ、全体的にはまちまちな決算に一喜一憂している状況もある。テスラ<TSLA>に買いが強まっている。前日引け後に決算を発表し、サプライチェーンの障害や中国工場の閉鎖にもかかわらず、生産を軌道に乗せたことを示した。年後半の生産が過去最大を達成し得るとの楽観的な見方も示した。

市場からは、われわれが本当に流動性の引き揚げと量的引き締めの時代にいるのであれば、テスラのような勢いのある銘柄の上昇は循環的ではなく、短期的なものになるのかもしれない。

通信キャリアが下落。AT&T<T>が取引開始前に決算を発表し、フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを下方修正したことが嫌気された。

航空株も下落。アメリカン航空<AAL>とユナイテッド航空<UAL>が決算を発表していたが、両社とも旅行レジャーの需要回復で好調な決算を発表したものの、第3四半期以降の輸送能力はパンデミック前の2019年比で減少を見込み、慎重な見方を示したことが嫌気されている。 

米企業業績は困難な状況にあるとの指摘も聞かれる。経済成長の鈍化、ドル高、利幅の縮小を考えると、S&P500企業はアナリストの楽観的な予想を満たすのに苦労するという。

現在のところは4-6月期のS&P500企業の最終利益は前年比6.3%増が予想されており、直近の予想からは上方修正されている。

バイデン氏がコロナ陽性、軽症で職務継続へ-経口薬の服用開始

  • 大統領の健康状態に関する情報は毎日提供-ホワイトハウス報道官
  • バイデン氏はサウジアラビアとイスラエルへの訪問から今週帰国

バイデン米大統領(79)が21日に新型コロナウイルス検査で陽性になったと、ホワイトハウスのジャンピエール報道官が声明で明らかにした。症状は軽く、ファイザー製の経口薬「パクスロビド」の服用を開始したという。

同報道官によると、バイデン氏はホワイトハウスで自主隔離しながら職務は継続する。

バイデン氏はサウジアラビアとイスラエルへの訪問から今週帰国。20日にはマサチューセッツ州の石炭火力発電所跡地で演説し、気候変動問題への取り組みを訴えていた。21日にはペンシルベニア州で銃の安全性や犯罪に関する演説などを計画していた。

バイデン氏はワクチン接種および2回目のブースター(追加免疫)接種も終えている。ホワイトハウス報道官は、バイデン氏が回復するまで健康状態に関する情報を毎日提供すると説明した。

ホワイトハウスはオミクロン変異株の派生型「BA.5」への警戒を強めている。今月に入ってからはワクチン接種の促進を国民に呼び掛け、検査キットの入手やマスク着用なども促していた。

一方でバイデン氏は最近、マスクを着用せずに人数が集まる各種イベントなどに参加。中東訪問に際しては、ホワイトハウス当局者らはバイデン氏が各国要人らとの面会では握手を避けるなど慎重を期すると説明していた。しかし実際には、バイデン氏は飛行機を降りるなり握手や抱擁をするなどしていた。

アマゾン、現金34.9億ドルでサブスク医療ワン・メディカル買収へ

  • アマゾンにとっては過去3番目の大規模買収に
  • ワン・メディカル、全米で医療オフィスを運営

米アマゾン・ドット・コムはプライマリーケア(1次医療)を手がけるワン・メディカルを1株当たり18ドルで買収すると発表した。アマゾンはヘルスケア市場への参入を進めている。

全額現金による今回の買収はワン・メディカルの株式価値を34億9000万ドル(約4830億円)と評価している。

米1ライフ・ヘルスケアを親会社とするワン・メディカルは、米国の25市場で182の医療オフィスを運営する。医師や24時間対応のオンライン医療サービスをサブスクリプション(定額課金)方式で顧客に提供する。

アマゾンは2018年に通販薬局のピルパックを買収。2020年にはオンライン薬局を開業し、自社の従業員や他社向けにプライマリーケア診療所を開始した。この他にも医療分野に力を入れている。ワン・メディカルの買収が成立すれば、アマゾンにとっては自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットと映画制作会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)の買収に次いで、過去3番目の規模となる。

ワン・メディカルは米CVSヘルスなどから買収打診を受け、選択肢を検討しているとブルームバーグは今月、報じていた。 

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