7/14米国株式市場はまちまち。大手銀の決算は良好も上値重い。

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7/14(金)の株価

前日比(%)
日経平均32,391.26円-0.09
ダウ平均34,509.03ドル+0.33
S&P5004,505.42ドル-0.10
ナスダック14,113.70ドル-0.18
ラッセル20001,931.09ドル-1.01
米10年国債3.830+1.62
恐怖指数(VIX)13.34-0.27

14日の米国株式市場はまちまち。大手銀の決算は良好も上値重い。

14日の米国株式市場はまちまちの展開。

ダウ平均は5日続伸。S&P500とナスダックは反発。

JPモルガン<JPM>、ウェルズ・ファーゴ<WFC>が4-6月期の決算を発表し、警戒されていた純受取利息(NII)が予想を上回ったほか、通期の見通しでもNIIを上方修正した。ただ、株価は途中から伸び悩んだ。一方、シティグループ<C>は冴えない反応。決算は良好だったものの、他の2銘柄に比べれば見劣りするとの指摘も出ていた。

この日のダウ平均をサポートしたのがユナイテッドヘルス<UNH>。こちらも取引開始前に決算を発表し、通期1株利益の見通しを上方修正したほか、警戒されていた保険料収入に対する医療費支払いの割合を示すメディカルケア・レシオは83.2%と前年の81.5%からは上昇したものの、予想範囲内ではあった事に安心感が広がった模様。

今週の米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)を経て、FRBの利上げ期待が後退。米国債利回りが急低下したことで、特にIT・ハイテク株を中心に米株式市場はポジティブな反応を示した。

ただ、エコノミストやストラテジストからは相変わらず慎重な声が根強い。米経済成長の底堅い推移も予想され、FRBが利上げを停止したとしても、市場が期待しているような利下げは当面実施できない。そのため、今の株高が夏を超えて続くことは難しいといった声や、企業収益の伸び悩み、米景気後退のリスク、インフレの膠着が、FRBのタカ派的な対応を誘発する可能性があり、株高の余地は限られているとの警告も出ている。

来週から決算が本格化して行くこともあり、ここからの更なる上値追いには慎重になっている面もありそうだ。

米消費者マインド指数が急伸、約2年ぶり高水準-労働市場堅調で

  • ミシガン大消費者マインド指数(速報値)は72.6-前月64.4
  • 1年先のインフレ期待は3.4%に上昇、前月3.3%

米ミシガン大学が14日に発表した7月の消費者マインド指数速報値は急伸し、約2年ぶり高水準となった。インフレ鈍化と力強い労働市場が消費者のセンチメントを押し上げた。

消費者マインド指数(速報値)は72.6-2021年9月以来の高水準前月(64.4)から8.2ポイント上昇-06年以来の大きな伸びエコノミスト予想の中央値は65.51年先のインフレ期待は3.4%に上昇(前月3.3%)5-10年先のインフレ期待は3.1%(前月3.0%)

ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「センチメントの急上昇は、インフレの鈍化継続と労働市場の安定によるところが大きい」と発表文で指摘した。

今回の統計では、今後1年間において失業率の低い状態が続くと消費者がみていることが示された。また過半数は、所得の伸びが少なくともインフレ率と同等になると予想している。

耐久財の購入環境に関する指数は2年ぶり高水準に上昇。家計に関する見通しも2年ぶりの高い水準となった。

現況指数は77.5(前月69)に上げてほぼ2年ぶりの高水準。期待指数は69.4に上昇し、2年ぶりの高い水準。

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