5/18米国株式市場は続伸。債務上限問題巡る楽観で。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

5/18(木)の株価

前日比(%)
日経平均30,573.93円+1.60
ダウ平均33,535.91ドル+0.34
S&P5004,198.05ドル+0.94
ナスダック12,688.84ドル+1.51
ラッセル20001,784.86ドル+0.58
米10年国債3.656+2.35
恐怖指数(VIX)16.05-0.82

18日の米国株式市場は3指数共に続伸。債務上限問題巡る楽観で。

18二里の米国株式市場は、3指数共に続伸。

取引開始前にローガン・ダラス連銀総裁の「まだ利上げ停止の論拠が見当たらない」との発言が伝わり、短期金融市場で6月利上げ確率が上昇し、市場を圧迫していた。

ただ、市場には全体的に安心感が広がっている。投資家は米債務上限問題の協議の行方を見守っているが、議会指導者とバイデン大統領が合意に達し、デフォルト(債務不履行)を回避できると引き続き期待している。マッカーシー下院議長は「デフォルト(債務不履行)に陥るとは考えていない」と述べているほか、バイデン大統領も「デフォルトを回避できると確信している」と述べていた。

米債務上限問題に関しては何も具体的な進展は伝わっていないが、バイデン大統領がG7広島サミットから帰国後、何らかの決定が出ると期待されているようだ。マッカーシー下院議長は来週下院で合意内容を討議すると述べていた。

ダラス連銀総裁、6月利上げ停止「まだその状況に

  • ローガン総裁はインフレ面での進展不足に失望感を表明
  • 6月FOMC会合を控えてオープンな姿勢を維持-データ注視へ

米ダラス連銀のローガン総裁は、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを停止する論拠はまだ明確になっていないと述べた。同総裁としてはこれまでで最も直接的な発言となる。

総裁は18日、テキサス州銀行協会がサンアントニオで開いた会議で講演。事前に配布された原稿によれば、「過去10回のFOMC会合全てでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを引き上げたことで、われわれは一定の進展を遂げた」と指摘。「今後数週間に入手するデータで利上げ停止が適切となることが示される可能性もある。だがきょう現在においては、まだその状況に達していない」と語った。ローガン総裁は今年のFOMC会合で投票権を持つ。

総裁は6月13、14日に開かれる次回FOMC会合を控えてオープンな姿勢を維持しているとしつつも、インフレ面での進展不足に失望感を表明。インフレ率は、特に変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアの低下ペースが不十分だ。また労働市場は依然タイトで、賃金に上昇圧力をかけ続けている。

ローガン総裁の発言が公表された後、金利スワップ市場が織り込む6月利上げの確率は約40%に上昇した。

ジェファーソンFRB理事、利上げの遅行効果を辛抱強く見極めへ

  • インフレ率は高過ぎる、まだ十分な進展を見せていない
  • 金融政策の適切なスタンスを考える上で、あらゆる要素を考慮へ

米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン理事は、過去1年間の積極的な利上げが経済にどのように浸透するのかを辛抱強く見極めていく姿勢を示唆した。

ジェファーソン氏は18日、ワシントンで講演。原稿によれば、「金融政策の作用には長期的かつ変動的な遅れがあり、金利上昇の影響を需要が最大限に受けるのに1年は十分な期間ではないことを歴史が示している」と述べた。

銀行セクターで最近起きた混乱に伴う貸し出し基準の厳格化が経済成長にどう影響するのかは定かではないと同氏は述べ、「この先の金融政策における適切なスタンスを考える上で、今後数週間はあらゆる要素を考慮するつもりだ」と続けた。

さらに成長鈍化の兆しが見られつつあるが、それでも「インフレ率は高過ぎる」と強調。「インフレ率の引き下げでまだ十分な進展を見せていない」と述べ、「インフレに関してはエネルギーと食品を除き、今も課題が残る」と指摘した。

コメント