5/4米国株式市場は続落。米地銀株が雰囲気を圧迫し、銀行問題への懸念が再燃。

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5/4(木)の株価

前日比(%)
日経平均休場
ダウ平均33,127.74ドル-0.86
S&P5004,061.22ドル-0.72
ナスダック11,966.40ドル-0.49
ラッセル20001,718.81ドル-1.18
米10年国債3.367+0.00
恐怖指数(VIX)20.09+1.75

4日の米国株式市場は3指数共に続落。米地銀株が雰囲気を圧迫し、銀行問題への懸念が再燃。

4日の米国株式市場は、3指数共に続落。

FRBが前日のFOMCで利上げ停止の可能性を示唆したにもかかわらず、株式市場の反応は冴えない。本日も米地銀株が雰囲気を圧迫しており、銀行問題への懸念が再燃している。

パックウェスト<PACW>が身売りを含めた一連の戦略的選択肢を検討していることが伝わったことや、ファースト・ホライズン<FHN>がカナダの大手銀トロント・ドミニオン<TD>との合併契約解消で合意と発表したことも懸念を高めている。それに加えて、米地銀のウエスタン・アライアンス<WAL>が身売りを含めて選択肢を検討とも伝わった。同銀は報道を否定しているが、市場が銀行問題への懸念を更に強めるには十分だった。

市場からは、「FRBが利下げを行うまで米地銀に安息は訪れないだろう。金利をこれほど高いままにしておくとストレスが続く。非常に高い確率で、さらなる米地銀の破綻が起こると考えている」といったコメントも出ている。

短期金融市場では7月までの利下げ開始を織り込む動きが出ている。しかし、パウエル議長は前日の会見で、「インフレはそれほど早くは下がらないと考えている。利下げは適切ではない」と市場の期待を否定していた。

FOMCは7月までに利下げ、早ければ6月にも-金利スワップ示唆

金利スワップ市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で決定した0.25ポイントの利上げを7月までに反転させる可能性が高いとの見方が織り込まれた。そのような利下げが6月に実施される確率は約25%と示唆されている。

7月の会合日程とリンクしたレートは一時4.83%を下回った。3日の政策変更を考慮したフェデラルファンド(FF)金利の想定実効レート水準5.08%を0.25ポイント下回った。

6月限は5.01%付近と、想定される実効FFレート水準を約7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回る。これは早ければ6月に利下げが実施される確率が約25%あることを示す。

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