9/27米国株式市場S&P500は6日続落。10年債利回り12年半ぶり高水準、FRBはタカ派堅持

経済ニュース相場分析

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9/27(火)の株価

前日比(%)
日経平均26,571.87円+0.53
ダウ平均29,134.99ドル-0.43
S&P5003,647.29ドル-0.21
ナスダック10,829.50ドル+0.25
ラッセル20001,662.50ドル+0.40
米10年国債3.953+0.61
恐怖指数(VIX)32.60+0.34

27日の米国株式市場S&P500は6日続落。10年債利回り12年半ぶり高水準、FRBはタカ派堅持

27日の米国株式市場は、ダウ平均とS&P500は6日続落。

この日発表の米経済指標が予想を上回る内容となり、FRBのタカ派姿勢を正当化する内容となったことも株式市場を圧迫。米国債利回り上昇も続く中で、市場のリセッション(景気後退)への警戒感は根強く、上げを維持できなかった。

世界経済は広範な失業率の上昇、世界貿易の減少、様々な資産価格の下落に直面する中、世界経済の成長は2%を下回る可能性も指摘されている。IMFの不況の定義は2.5%以下だが、それに相当する弱さ。原因は各国中銀による金利上昇。先進国の政策金利の加重平均は谷からピークまで3.65%ポイント上昇し、ボルカー元FRB議長以来最も積極的な引き締めとなる可能性もあるという。

ただ、テクニカル的にも下げ過ぎ感が歴史的水準まで高まっており、下値では押し目買いも出ている。

米住宅価格指数、7月は過去最大の減速-市場の冷え込み映す

  • 7月は全米ベースで前年比15.8%上昇、2021年4月以来の低い伸び
  • 20都市価格指数は前月比0.4%低下-マイナスは2012年以来

米国の住宅価格に変化の兆しが見られた。S&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめた7月の指数で明らかになった。

全米ベースの住宅価格指数は前年同月比15.8%上昇2021年4月以来の低い伸び前月は18.1%上昇米20都市住宅価格指数は前年同月比16.1%上昇市場予想は17.1%上昇前月は18.7%上昇

全米ベースでの住宅価格指数の伸び(15.8%)は前月(18.1%)から2.3ポイント鈍化し、統計発表元であるS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズのマネジングディレクター、クレイグ・ラザラ氏によれば、この鈍化幅は統計開始後で最大。

住宅価格は、前年同月比では依然として全米レベルで上昇しているが、新型コロナウイルス禍で見られた物件購入熱を住宅ローン金利上昇が冷ましつつある兆候も見られる。20都市の価格指数は前月比では0.4%低下と、2012年以来のマイナスを記録した。

アマースト・ピアポントのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「冷え込みは厳しく、速く訪れた」とリポートに記した。

住宅ローン金利は今年に入って2倍に上昇し、住宅市場に水を差している。サンフランシスコでは住宅価格が前月比3.6%低下、シアトルは同2.5%、サンディエゴで2%それぞれ低下した。ニューヨークはほぼ横ばいだった。

ラザラ氏は発表資料で「米金融当局が利上げを続ける中、住宅ローンによる資金調達は一段と割高になり、それが現在も続いている」と指摘。「マクロ経済環境が厳しさを増す見通しであることを踏まえると、住宅価格は減速傾向が続く可能性が高い」と記した。

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