4/6米国株式市場は反発。イベント前にポジション調整中心。

経済ニュース相場分析

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4/6(木)の株価

前日比(%)
日経平均27,472.63円-1.22
ダウ平均33,485.29ドル+0.01
S&P5004,105.02ドル+0.36
ナスダック12,087.96ドル+0.76
ラッセル20001,754.46ドル+0.13
米10年国債3.305-0.18
恐怖指数(VIX)18.40-0.18

6日の米国株式市場は、3指数共に反発。ダウ平均は横ばい ナスダックはプラスに浮上、イベント前にポジション調整中心。

6日の米国株式市場は、3指数共に反発。プラス圏内で終了。

この日発表の週間の米新規失業保険申請件数が22.8万件と予想を上回った。なお、米労働省は季節調整の手法を更新し、今年の米新規失業保険申請件数がこれまでに発表された数字よりも多かったことを明らかにしている。

今週発表の米経済指標は弱い内容が相次ぎ、FRBの利上げ期待の後退および年内利下げ期待と伴に、市場には景気の先行き警戒感が広がっている。市場からは、「過去数カ月間、景気後退の兆しがFRBの利上げ方針を変更させる可能性があるとの期待から、投資家は景気後退を歓迎していた。しかし、いまは、FRBがインフレを冷やそうとするあまり、景気を引き締め過ぎて、景気減速や景気後退に繋がるのではないかと懸念している」といった指摘も出ている。

今週は特に、雇用関連指標が労働市場の軟化の可能性を示唆す中、市場は明日の米雇用統計を注目している。ただ、明日はグッドフライデーで米株式市場は休場となることもあり、来週以降の値動きに備えている状況。

短期金融市場では利上げはもうないのではとの期待を織り込む動きが出ている。しかし、米地区連銀総裁などFOMC委員の発言からは、その期待は若干行き過ぎの感じもある。もう少し利上げを行いたい意向を滲ませており、夏までにあと1回は利上げを実施との見方が有力と思われる。

来週は米大手銀を皮切りに、1-3月期の決算シーズンが開幕することもあり、きょうはそれらのイベントを前にポジション調整中心の値動きになっているようだ。

今年の米新規失業保険、調整変更で大幅上方修正-先週22万8000件

  • 今年の申請件数、総じて20万件上回る-従来発表では大きく下回る
  • 一連のレイオフがデータに反映され始めた-エコノミスト

今年の米新規失業保険申請件数はこれまでに発表されたよりもずっと多かったことが、季節調整の手法を更新した労働省の発表で明らかになった。

先週(4月1日終了)の米新規失業保険申請件数は前週比1万8000件減少の22万8000件エコノミスト予想の中央値は20万件前週は24万6000件(速報19万8000件)に上方修正失業保険の継続受給者数(3月25日終了週)は182万3000人エコノミスト予想の中央値は170万人前週は181万7000人(速報168万9000人)に上方修正

新型コロナウイルスがパンデミック(世界的な大流行)となった当時、統計に大きなひずみが生じたために労働省のエコノミストらは季節調整の手法を改める必要があった。この日発表された統計はパンデミック初年に使われた手法を維持しながら、2020年3月より前、および21年6月より後のデータは従来式のやり方で使用している。

これにより、今年の申請件数は総じて20万件を上回っていたことになる。これまでの発表ではこの水準を大きく下回っていた。

大型レイオフが相次ぎ、労働市場に軟化の兆しが見られる中、失業保険の申請件数がなぜこれほど低いのかエコノミストらは頭を悩ませていた。新たな調整を経てもなお、申請件数は比較的低く、労働力の需要が強いことを示唆している。

上方修正をレイオフが突然急増したためだと受け止めるべきではないと、サンタンデールUSキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・スタンレー氏は注意を促す。

「あと数週間様子を見守る必要があるだろう」とスタンレー氏はリポートで指摘。「とはいえ、季節調整済みの申請件数が従来予想より顕著に高いトレンドを描いているのは事実だ。今年発表された一連のレイオフがデータに反映され始めたことが示唆される」と述べた。

変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は23万7750件に減少。前週は24万2000件に上方修正された。

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