4/18米国株式市場は横ばい。方向感のない展開が続く。

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4/18(火)の株価

前日比(%)
日経平均28,658.83円+0.51
ダウ平均33,976.63ドル-0.03
S&P5004,154.87ドル+0.09
ナスダック12,153.41ドル-0.04
ラッセル20001,795.55ドル-0.40
米10年国債3.576-0.89
恐怖指数(VIX)16.83-0.12

18日の米国株式市場は、横ばい。方向感のない展開が続く。

18日の米国株式市場は、横ばい。

取引開始前に幾つか決算が発表になったが、ゴールドマン<GS>は冴えない内容だった一方、バンカメ<BAC>やジョンソン&ジョンソン<JNJ>は好調な内容だった。しかし、株価の反応は冴えず、ゴールドマンとジョンソン&ジョンソンはダウ採用銘柄ということもあって、ダウ平均を押し下げた格好。バンカメは終盤に上昇。

ゴールドマンは、債券・為替・商品(FICC)部門が減収となり、予想も下回ったことが嫌気。これまで決算を発表した大手銀の中で唯一減収となったが、通貨と商品が不調だった。全体の経常収益も予想を下回っていた。

ジョンソン&ジョンソンはワクチンの今後の見通しは不透明としたほか、今回の決算で業績を押し上げたコンシューマーヘルス部門も今後分割される。主力の医薬品部門も特許切れの製品の売上高によって数字が押し上げられていたが、競合他社がM&Aを活発化させる中、新たな成長手段を見出すことで経営陣にプレッシャーがかかっている。また、決算説明会で市場が注視してきた肺がん治療薬の研究の最新情報を明らかにできなかった点もネガティブな点として捉えられているようだ。

しかし、売りが一巡すると買戻しも入り、ダウ平均も前日付近まで戻す展開。前日同様に全体的に方向感のない展開が続き、市場も次の手掛かりを探している。市場はインフレと金利上昇が続く中、企業がどのように持ちこたえるかを見極めようとしているようだ。いまのところ、決算に対してはネガティブな反応は見られていない。しかし、市場は楽観的にもなっておらず、なお今後の行方を見守りたい雰囲気のようだ。

市場からは、「経済見通しについて、多くの悲観的な見方があった。既に米経済は不況に陥っているのかもしれないが、この景気後退は流動的で様々な産業で転々としており、全体の景気後退までには至っていない」といったコメントも出ていた。

FRB関連では、ブラード・セントルイス連銀総裁とボスティック・アトランタ連銀総裁の発言が伝わっていたが、利上げの必要性に言及したほか、ボスティック総裁はあと1回の利上げの後は据え置きを支持すると述べていた。一方、タカ派のブラード総裁は利上げ継続に前向きな姿勢を堅持したほか、ウォール街では今後6カ月程度で経済がリセッション(景気後退)に陥るとの見方が非常に強いが、そうした見方はこのような景気拡大を読む上であまり適切ではないとの認識も示していた。労働市場が支援するという。なお、FOMCメンバーの発言は今週一杯で、次回のFOMC通過まで発言を控えるブラックアウト期間に入る。

セントルイス連銀総裁、5.5-5.75%までの利上げ支持-ロイター

  • インフレはなお根強く、利上げを継続する必要があるとブラード総裁
  • 力強い労働市場が景気拡大を持続させるとの見方示す

米セントルイス連銀のブラード総裁は、最近のデータでインフレがなお根強く続いていることが示されたとし、利上げを継続する必要があるとの見解を示した。ロイター通信が総裁とのインタビューを基に報じた。

ロイターによればブラード総裁は、「ウォール街では今後6カ月程度で経済がリセッション(景気後退)に陥るとの見方が非常に強いが、そうした見方はこのような景気拡大を読む上であまり適切ではない」と述べた。

また、市場は近い将来の利下げを予想しているかもしれないが、労働市場は力強いと指摘。「2023年下期にリセッションに陥ると予想する時期ではないように思われる」と続けた。

3月のFOMC会合後に公表されたドット・プロット(金利予測分布図)では、政策金利が2023年末時点で5.1%になるとの予測(中央値)が示された。

ロイター通信によると、ブラード氏は5.5-5.75%までの利上げを支持している。同氏は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たない。

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