50才から始める米国株式投資初心者の資産
3/7(火)の株価
値 | 前日比(%) | |
日経平均 | 28,309.16円 | +0.25 |
ダウ平均 | 32,856.46ドル | -1.72 |
S&P500 | 3,986.37ドル | -1.53 |
ナスダック | 11,530.33ドル | -1.25 |
ラッセル2000 | 1,878.72ドル | -1.11 |
米10年国債 | 3.964 | +0.00 |
恐怖指数(VIX) | 19.59 | +0.98 |
7日の米国株式市場は、3指数共に反落。長短金利逆転が加速、FRB議長の証言受け。
7日の米国株式市場は、3指数共に反落。
本日はパウエルFRB議長の上院での議会証言が行われ、市場にはタカ派な雰囲気が広がっている。議長は「正当化されるなら利上げスピード加速の用意」と述べたほか、「利上げの到達水準は想定より高くなる可能性が高い」とも言及した。
議長が利上げペースに言及したことで、想定以上にタカ派な印象が市場に広がり、株式市場ではネガティブな反応が強まっている。短期金融市場では3月FOMCの0.50%ポイントの大幅利上げを織り込む動きも出ている。また、ターミナルレート(最終到達点)の5.50-5.75%を想定した動きも見られている状況。
市場では今回の議長の証言はタカ派姿勢は継続するものの、バランスを取って来るのではとも見られていただけに、想定よりもタカ派な印象が強いようだ。
ほぼ全面安の展開の中、エネルギーや銀行、産業が下落しているほか、薬品や小売りも売りに押された。前半は値を保っていたIT・ハイテク株も下落している。
パウエル議長、ピーク金利上昇を示唆-必要なら利上げ加速の用意
- 次回FOMC会合、0.5ポイント利上げ予想優勢に-短期金融市場
- インフレ率2%への道のり、長くて起伏が激しくなる公算大-議長
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は7日、金融当局として政策金利を従来の想定より高い水準に引き上げる公算が大きいとしたほか、必要であれば利上げペースを加速させる用意があると述べた。議長は2月には利上げペースを落とす可能性を示唆していたが、この日は積極的な引き締め姿勢を示した。
上院銀行委員会で半期に1度の議会証言に臨んだパウエル議長は「最新の経済データは予想より強く、金利の最終到達水準が従来想定を上回る可能性が高いことを示唆している」と発言。「経済データが全体として、より速い引き締めを正当化するのであれば、利上げペースを加速させる用意があるだろう」と述べた。
議長の発言は、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利上げに道を開くものだ。今後発表される雇用や物価の指標で、これまでの利上げが米景気を減速させるのに十分でなかったことが示されれば、その可能性は高まる。
証言内容が伝わると、金融市場では短期債利回りが急上昇し、株式相場が下落、ドルは上値を伸ばした。短期金融市場では、次回FOMC会合で0.5ポイントの利上げが決定されるとの観測が強まり、前回会合に続いて0.25ポイントの利上げになるとの見方は後退した。市場が織り込むピーク金利も5.6%弱に上昇。前日は5.5%前後だった。
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、アナ・ウォン氏とスチュアート・ポール氏は「パウエル議長および他のFOMCメンバーらが予想する政策金利軌道をたどるドットは、今や従来想定より高い水準にシフトし、より長く維持されることになるだろう」と分析した。
米金融当局は失業率の上昇につながり得るリセッション(景気後退)を引き起こさずに、インフレを鈍化させようと取り組んでいる。
パウエル議長は証言で、「インフレはここ数カ月に減速してきたものの、2%に戻すための道のりは長く、起伏の激しいものになる公算が大きい」と指摘。「より広い視野で見るとインフレは昨年半ば以降に幾分鈍化してきたが、FOMCの長期目標である2%を依然として大きく上回っている」と述べた。
議員からの質問に対して、パウエル氏は「次回FOMC会合の前には、分析すべき非常に重要なデータが、あともう2つ3つ公表される」とも発言した。
金利予測
FOMCは昨年12月、政策金利のピークが2023年に5.1%でピークを付けるとの予測(中央値)を示した。
パウエル議長はこの日、3月のFOMC会合時に示す最新のドット・プロット(金利予測分布図)では予測が上方修正される可能性が高いと明言。また、データで正当化されれば、FOMCは次回会合でより大きな利上げ幅に戻す用意があるだろうと述べた。
FOMCは前回1月31日、2月1日の会合で0.25ポイントの利上げを決定。昨年12月は0.5ポイント、それより前は4会合連続で0.75ポイントの幅で金利を引き上げていた。
この日の議長証言を受け、エコノミストの間では次回会合での利上げ幅やピーク金利の予想を引き上げる動きが見られた。
パウエル議長は労働市場については「成長減速にもかかわらず、労働市場は依然として極めてタイトだ」と述べた。
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