50才から始める米国株式投資初心者の資産運用
6/9(木)の株価
値 | 前日比(%) | |
日経平均 | 28,246.53円 | +0.04 |
ダウ平均 | 32,272.79ドル | -1.94 |
S&P500 | 4,017.82ドル | -2.38 |
ナスダック | 11,754.23ドル | -2.69 |
ラッセル2000 | 1,850.85ドル | -2.12 |
米10年国債 | 3.047 | +0.67 |
恐怖指数(VIX) | 26.09 | +2.13 |
9日の米国株式市場は3指数共に続落。CPI発表を控えて警戒。
9日の米国株式市場は3指数共に続落となった。
すべてのセクターで売りの展開となる。
5月の米消費者物価指数(CPI)を警戒した動きが出てきている。5月の米CPIは総合指数で前年比8.3%、食品・エネルギーを除いたコア指数で前年比5.9%が見込まれている。コア指数は前回から伸び鈍化が見込まれているものの、インフレのピークがまだ数カ月先であることを示すリスクが高まる可能性がある。
5月のCPIが予想通りであれば、FRBにとっては悪い知らせとなる。FRBがパンデミック時代の緩和政策を打ち切り、成長とインフレのバランスをどう取るのかを市場は注目している。今回の米CPIが想定以上に強い数字であれば、今年に入ってからの急速な下落で底を打ったかどうかを議論している市場が動揺するリスクも指摘されている。
市場からは、インフレ圧力が緩和されるまでは、株式市場が力強い回復を見せることはない。市場はレンジ取引を続けているが、買い、売り、どちらのシナリオでも商いは薄く、コミットメントのない様子を示しているとの指摘もある。
エラリアン氏、インフレはピークに達していない-エネルギー高を警戒
著名な債券市場ストラテジスト、モハメド・エラリアン氏(63)は、米国のインフレはまだピークに達していないとの見方を示した。同氏は約1年前、米国で高インフレが長引くことを的確に予測していた。
エラリアン氏は消費者物価指数(CPI)について、10日発表される5月の数字は市場予想と同じだと述べたが、「懸念しているのは6月の前月比の上昇率が5月よりも悪化するのではないかという点だ。インフレはピークに達し、低下しつつあると明言している人は見方を変える必要があるかもしれない」と語った。
4月のCPIは前年同月比で8.3%上昇と、前月の同8.5%上昇から減速した。それでも40年ぶりの大幅な伸びに近い水準だ。ブルームバーグがまとめた予想中央値によれば、5月のCPIは前年同月比で8.2%上昇と、コロナ禍前の4倍余りだ。
エラリアン氏は「総合CPIが来月ではないにしろ、8.5%を超える上昇を示しても驚かないだろう」と述べた。その理由として「インフレを押し上げている要因が多岐にわたっている」点を挙げ、エネルギー価格は毎月大幅に上昇すると予測し、住居費と食料品にも上昇圧力が見られると指摘。「インフレがピークに達したと言うにはあまりにも時期尚早だ」と述べた。
FOMCの0.5ポイント利上げ、あと3回か4回必要-ブラインダー氏
米金融当局は恐らく次の3回もしくは4回の会合で0.5ポイントずつの利上げを行う必要があり、インフレ率を目標の2%に戻すためにリセッション(景気後退)に耐えなくてはならないだろうと、元米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のアラン・ブラインダー氏が指摘した。
連邦公開市場委員会(FOMC)は来週の会合で、2会合連続の0.5ポイント利上げを決定すると予想されている。FOMC当局者らは7月にも同様の規模の利上げが必要との見解で一致しているが、9月については選択肢を残したままだ。
「現時点におけるわれわれの想定とほぼ同じ状況が続けば」、0.5ポイントの利上げが6月と7月の2回よりも多く必要になると、ブラインダー氏は8日のインタビューで発言。「3回か4回の会合で0.5ポイントが必要になるかもしれない」と述べた。
同氏は米経済の来年のリセッション入りはあり得るとみており、その確率は50%を「やや上回る」と予想。国内総生産(GDP)のマイナス成長を回避するには、FRBは「非常に幸運」である必要があるだろうと語った。ブラインダー氏は1990年代にグリーンスパン元議長の下でFRB副議長を務めた。現在はプリンストン大学の教授。
同氏は、インフレについては、短期的に上昇する可能性があると指摘。ロシアのウクライナ侵攻によるコモディティー市場の混乱や中国での厳しい新型コロナウイルス対策に起因するサプライチェーンの問題を理由に挙げた。
コメント