5/10米国株式市場は買い戻しあるも上値重い。CPI控え様子見。

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50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

5/10(火)の株価

前日比(%)
日経平均26,167.10円-0.58
ダウ平均32,160.74ドル-0.26
S&P5004,001.05ドル+0.25
ナスダック11,737.67ドル+0.98
ラッセル20001,761.78ドル-0.02
米10年国債2.993-1.29
恐怖指数(VIX)32.99-1.76

5月10日の米国株式市場はダウ平均4日続落。買い戻しあるも上値重い。S&P500、ナスダックはプラス圏内。

S&P500MAP

10日の米国株式市場は、特に買戻しの材料は見当たらず、この3日間の急落による値ごろ感からの買い戻しやショートカバーが出ていたものとみられる。終盤売り戻されて終了する展開となった。

ダウ平均 前日比-0.26%、S&P500指数 前日比+0.25%、ナスダック指数 前日比+0.98%

景気後退のリスクからインフレに至るまで、最近の急落の原動力となっている懸念は根強く残っており、市場からはポジティブな声は少ない。現在の株式市場の急落は2020年3月以来で、引き戻しはよくあることだが、FRBが景気刺激策の解除に向けた長期に渡る取り組みに着手する今、投資家はより慎重になるべきとされている。株価が底を打つとすれば、FRBが引き締めに一服感を示すか、インフレが緩やかになる兆しを見せるか、株価水準が非常に魅力的になったときであろうとの見方も出ている。

一方、米大手金融からは3月末から約11兆ドルを失った世界の株式市場は差し当たり底を打ちの可能性があるとの指摘も出ていた。IT・ハイテク株株を中心としたバリュエーションの低下が、押し目買い狙いの投資家を引き付けているという。テクニカル指標や企業の強力なバランスシート、高い配当利回りなどに注目。インフレと景気減速、中央銀行の引き締め、ウクライナ危機など多くの懸念材料が、ある程度相場に織り込まれたと指摘。下振れリスクは依然としてあるが、中長期の投資家にとって株式市場は魅力的に見え始めているという。

本日4月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。インフレはピークに達した可能性も指摘されており、CPIの予想は総合指数で前年比8.1%と前回から伸び鈍化が見込まれている。ただ、インフレのピークが過ぎたことを示したとしても、インフレ基調が依然として強いことを示す可能性は高いとも指摘されている。サービス業がインフレの原動力になり、サービス価格上昇が、賃金の上昇スパイラルは存在しないというFRBの主張にますます疑問を投げかけ、さらなるタカ派的なリスクを生む可能性があるという。

フィンテックのアップスタート(UPST)が決算受け56%急落。アナリストからは、ローン金利上昇やローン残高拡大によるリスクの増加など、同社は逆風のパーフェクト・ストームに直面しているとのコメントも出ていた。前日比-56.42%

医薬品のバイオヘブン・ファーマシューティカル(BHVN)が68%急伸。ファイザー(PEF)が116億ドルで買収することで合意した。前日比+68.39%

ホームフィットネスのペロトン・インタラクティブ(PTON)が決算受け下落。1株損益の赤字が予想以上に拡大したほか、売上高も予想を下回った。ガイダンスも公表しており、4-6月期の売上高は予想を下回る見通しを示していた。前日比-5.53%

自動車販売のブルーム(VRM)が決算を受け大幅高。同社は事業再編の一環としてショート氏を新CEOに任命。アナリストからは同社の再建計画に高い評価が出ている。前日比+32.41%

電動リフトトラックなど燃料電池システムのプラグ・パワー(PLUG)が決算を受け下落。1株損益の赤字が予想以上だったほか、売上高も予想を若干下回った。前日比-5.53%

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