4/22米国株式市場は大幅下落。恐怖指数上昇。

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4/22(金)の株価

前日比(%)
日経平均27,105.26円-1.63
ダウ平均33,811.40ドル-2.82
S&P5004,271.78ドル-2.77
ナスダック12,839.29ドル-2.55
ラッセル20001,940.66ドル-2.55
米10年国債2.903-0.18
恐怖指数(VIX)28.21+24.38

4月22日の米国株式市場は3指数共に大幅下落。

S&P500MAP
引用:TradingView VIX

22日の米国株式市場は、3指数共に大幅下落となる。3指数共に2.5%以上の下落となる。

S&P500は3月7日以来の大幅安となった。大型ハイテク株で構成するナスダック100指数も大きく下落し、月初来で9%を超える下げとなった。恐怖指数(VIX)は1カ月ぶりの高水準に達した。

引き続きFRBの積極な引き締めへの警戒感が株式市場の重石となっている。前日はパウエルFRB議長が「もう少し早く動くのが適切。次回5月FOMCで0.5%の大幅利上げが議題になる」と大幅利上げの可能性に言及した。他のFOMCメンバーからも複数回の大幅利上げへの言及もあり、市場は再び金利先高観を強めている。短期金融市場では次回5月以降9月まで連続4回の0.5%利上げを織り込む動きが出ている。そのような中で金利動向に敏感なIT・ハイテク株など成長株への警戒感が強い。IT・ハイテク株は来週から決算発表が相次ぐ。

取引開始前までに発表になっていた決算が不調だったことも見切り売りを誘っているようだ。ただ、決算については、これまでのところ予想以上に堅調で、S&P500企業のうち89社が発表を終えているが、78%が予想を上回る利益を計上している。市場からは、「利益のコンセンサス予想が過度に悲観的だったとし、懸念されていたほど利益率は圧迫されていない。予想を上回る数字を達成する可能性が高いのでは」との指摘も出ていた。

市場からは、2週連続で投資信託から大幅に資金が流出している。唯一ポジティブな材料としては、センチメントが弱気になり過ぎて、今後数週間のうちにどこかのタイミングでリバウンドが見られるかもしれないということだろうといった声も聞かれた。

ベライゾン(VZ)が下落し、ダウ平均を圧迫。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。また、通期1株利益を以前に示した範囲の下限に下方修正した。

アメリカン・エキスプレス(AXP)が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、カードの発行が過去最高になるなど好決算を発表した。ただ、顧客の維持および獲得のために、景品やその他の特典への多額の支出を行ったため、予想以上のコスト増を計上したことが嫌気された。

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