50才から始める米国株式投資初心者の資産運用
12/15(木)の株価
値 | 前日比(%) | |
日経平均 | 28,051.70円 | -0.37 |
ダウ平均 | 33,202.22ドル | -2.25 |
S&P500 | 3,895.75ドル | -2.49 |
ナスダック | 10,810.53ドル | -3.23 |
ラッセル2000 | 1,774.60ドル | -2.52 |
米10年国債 | 3.450 | -1.26 |
恐怖指数(VIX) | 22.83 | +1.69 |
15日の米国株式市場は、3指数共に続落。米欧が利上げ継続警告。
15日の米国株式市場は、3指数共に続落。
前日はFOMCの結果とパウエル議長の会見を受けて目まぐるしい展開が見られていたが、きょうは改めてタカ派な印象を再確認したようだ。
FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)では、今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終到達点)は23年に5.00-5.25%が示唆され、23年の利下げは想定していないことも示された。19名の委員のうち7名は5.25%よりも上の水準を予想していた。パウエル議長の会見でも「しばらくは制限的な政策スタンスが必要」と、これまで通りのタカ派姿勢を堅持していることが示されていた。
市場からは「直近の良好な経済指標と、FRBの過剰行動による景気後退への懸念とが並存する中で、投資家は綱引き状態になっている」との声も出ていた。
きょうはS&P500採用銘柄の約95%が下落し、全面安の展開。特にIT・ハイテク株の下げがきつい。
米小売売上高、11カ月ぶりの大幅減少-市場予想も下回る
- 11月は前月比0.6%減少、市場予想0.2%減-10月は1.3%増
- 13カテゴリーのうち自動車や家具、建材など9つで減少
11月の米小売売上高は11カ月ぶりの大きさで減少した。さまざまなカテゴリーで、消費者の財に対する需要が幾分弱まっていることが示唆された。
米小売売上高は前月比0.6%減ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.2%減10月は1.3%増ガソリンと自動車を除いたベースでは0.2%減これらのデータはインフレ調整を加えていない
11月は13カテゴリーのうち、家電や家具や建設資材など9つで減少した。自動車も減少。中古乗用車・トラックの価格低下などを反映している。ガソリンが値下がりする中で、ガソリンスタンドの売上高は0.1%減った。
唯一のサービス分野である飲食店は0.9%増と、4カ月連続で増加した。
今回の統計は、高インフレの中で財に対する需要が幾分勢いを失っていること、および消費者の支出がサービスにシフトしていることを示唆する。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のアナ・ウォン、イライザ・ウィンガー両エコノミストは「驚くほど弱い小売売上高は、米利上げが影響を及ぼし始めていることを示唆する。13、14両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合後にパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、利上げが終了に近づいていないとの見解を示した。消費者の支出はモノからサービスに移りつつある。小売売上高の弱さは来年も長く続く可能性がある」と分析した。
11月はホリデーショッピングで買い物が増える時期。感謝祭翌日のブラックフライデーなどには小売り各社が玩具や衣料品、家電などさまざまな商品を値引きした。
こうした中で、アマゾン・ドット・コムのような電子商取引を含む無店舗小売りは0.9%減となった。
11月に増加したカテゴリーの一つは食料雑貨店。食品価格の上昇が背景にあるが、10月に比べて伸びは鈍化した。
国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高は0.2%減少。市場予想は0.1%増だった。
債券は上昇か、米小売売上高減少受け長期金利低下-景気後退懸念
債券相場は上昇が予想されている。米小売売上高が11カ月ぶりの大幅減少となり、景気後退懸念から安全資産である米国債が買われ、長期金利が低下した流れを引き継ぎ買いが先行する見通し。日本銀行が指し値オペを毎営業日実施することも相場を下支えする。
長期国債先物(3月物):148円00銭近辺~148円10銭台半ば(15日は148円00銭)
新発10年物国債(368回債)利回り:0.25%程度(15日は0.25%)
先物夜間取引で3月物は序盤にもみ合った後、米小売売上高の減少を受けて米長期金利が水準を切り下げると買われ、一時148円12銭まで上昇。その後は上げ幅を縮小し、15日の日中取引終値比4銭高の148円4銭で引けた。
市場関係者の見方
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジスト
- 欧州中央銀行(ECB)は50ベーシスポイント(bp)利上げを決定、ラガルド総裁はタカ派姿勢を強調。米国株は下落、米長期金利は低下しており、16日の債券相場は上伸とみる
- 15日の20年債入札の結果は芳しくなく超長期ゾーンが調整した。良い押し目ができ、20年債の1.10%台は魅力的だろう
- 先物中心限月の予想レンジは147円98銭~148円16銭
日銀オペ
- 10年国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを毎営業日実施。チーペスト銘柄を対象とした指し値オペも当面継続
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