8/5米国株式市場は雇用統計の結果。景気後退懸念和らぐも大幅利上げの道開かれる。

経済ニュース相場分析

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8/5(金)の株価

前日比(%)
日経平均28,175.87円+0.87
ダウ平均32,803.47ドル+0.23
S&P5004,145.19ドル-0.16
ナスダック12,657.56ドル-0.50
ラッセル20001,921.82ドル+0.81
米10年国債2.831+5.15
恐怖指数(VIX)21.15-0.29

5日の米国株式市場は雇用統計の結果。景気後退懸念和らぐも大幅利上げの道開かれる。

5日の米国株式市場は、昨日と同様で前日比終値付近での推移した。

注目された本日の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく上回る52.8万人増、前回値も上方修正、失業率が予想外に低下、平均時給が予想外に上昇など、著しく強い結果となった。

この結果を受けて、次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅縮小見通しが後退。金利先物市場動向からみた利上げ見通しでは、雇用統計前まで66%台と約3分の2の織り込みを見せていた0.5%見通しが30%割れまで。代わって前日まで33%前後の織り込みと少数派となっていた0.75%利上げ見通しが70%を超える織り込みとなった。

米雇用統計の好結果を受けて、米国株は寄り付きから大きく値を落とした。9月のFOMCで0.75%の利上げを実施するとの思惑が広がったことが背景にある。ただ、米景気自体の堅調さが意識される中で、下がったところからは買いが出ている。

一時87ドル前後を受けたNY原油先物が値を戻したこともあり、シェブロン、エクソンモービルなどのエネルギーセクターが堅調。

「やけどしそうな」雇用統計、9月FOMCの75bp利上げに追い風

  • 7月の米雇用者数は市場予想上回る伸び、失業率は約50年ぶり低水準
  • 決め手はインフレ統計との指摘も、10日に7月CPI発表へ

7月の米雇用統計が極めて好調な内容となったことで、金融当局としては需要とインフレを抑制するため数十年ぶりとなる積極利上げを継続する必要がありそうだ。

米労働省の発表によれば、7月の非農業部門雇用者数は前月比52万8000人増。伸びは市場予想を全て上回った。失業率は3.5%に低下し、約50年ぶり低水準。賃金の伸びは加速した。

今回の統計は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月会合で3会合連続となる75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げに動く勢いを与えそうだ。

KPMGのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は、労働市場は「今もやけどしそうな熱さ」であり、インフレをあおる可能性もあると指摘。「こうした状況は、FOMCによる75bpの追加利上げを正当化する」と付け加えた。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は7月27日の会見で、具体的なフォワードガイダンスは示さず、今後の利上げについてはデータ次第であり、会合ごとに判断されると説明した。8月10日には次の重要指標となる7月の消費者物価指数(CPI)が発表される。

マクロポリシー・パースペクティブズの共同創業者、ジュリア・コロナド氏は、最終的にはインフレデータで9月の利上げ幅が決まると指摘する。商品価格の低下やサプライチェーンの改善も影響する可能性があるという。

他の条件が全て同じの場合、雇用統計は「75bp利上げないし、より長期の利上げサイクルへの支持に傾かせる。雇用の増加ペースに減速が見られないためだ」とコロナド氏は述べた。

7月の米雇用統計を受けて、米金融市場では期近物の金利が急伸。スワップ市場の織り込み具合によれば、9月のFOMCで政策金利が75bp引き上げられる確率が、50bp利上げの確率を上回った。

アマゾン、16.5億ドルでアイロボット買収へ-「ルンバ」メーカー

  • アマゾン製ロボット「アストロ」、昨秋発表も未だ本格化せず
  • アマゾン、インターネット接続家庭用デバイスへの関与を強化

米アマゾン・ドット・コムは、ロボット掃除機「ルンバ」を製造する米アイロボットを16億5000万ドル(約2200億円)で買収することで同社と合意した。インターネットに接続した家庭用デバイスやロボット工学への関与を深める。

両社の5日発表によれば、アマゾンはアイロボット株1株に対して現金61ドルを支払う。この額は直近のアイロボット株終値に対し22%にプレミアム(上乗せ)に相当する。アイロボット最高経営責任者(CEO)にはコリン・アングル氏がとどまる。

アマゾンは昨秋、自社製の家庭用ロボット「アストロ」を発表。販売価格は1450ドル程度を見込んでいたが、現時点でも出荷は限定的だ。

5日のニューヨーク株式市場で、アマゾンの株価は一時2%を超える下落。一方でアイロボット株は20%余り急伸。

ベアードのアナリストは今回の発表について、特大サイズの買収ではないものの、ロボット工学とホームオートメーション市場におけるアマゾンの利益と立場を強化し、人工知能(AI)の戦略的価値を高めると評価した。株式投資判断は「アウトパフォーム」、株価目標は150ドル。

デービッドソンのアナリストは、アマゾンのアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は前任のジェフ・ベゾス氏より合併・買収(M&A)に前向きのように見受けられると指摘。現在の会社規模と、「前に進むには収入を大きく増やす必要がある状況」を考慮すれば、ジャシー氏はそうせざるを得ないのかもしれないと述べた。投資判断は「買い」、株価目標は151ドル。

エレベーション・セキュリティーズのアナリストは、買収合意はアイロボット株主の承認と、反トラスト法に基づく届け出を必要とすると指摘。欧州や日本での当局承認を要する可能性も高いと述べた。

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