6/14米国株式市場はS&P500とダウ平均続落。FOMC発表の結果待ち。

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6/14(火)の株価

前日比(%)
日経平均26,629.86円-1.32
ダウ平均30,364.83ドル-0.50
S&P5003,735.48ドル-0.38
ナスダック10,828.35ドル+0.18
ラッセル20001,707.82ドル-0.39
米10年国債3.477+3.26
恐怖指数(VIX)32.69-1.33

14日の米国株式市場はS&P500とダウ平均は続落。ナスダック指数はプラス圏内。FOMC発表の結果待ち。

14日の米国株式市場は、ダウ平均とS&P500指数は続落。ナスダック指数は、IT・ハイテク銘柄の下げが一服してプラス圏内で終了する。

前日は、S&P500は1月3日の過去最高値から22%以上下落し、パンデミック以来2度目の弱気相場入りとなった。序盤は様子見気分が強かったが、次第に売りが強まる展開となった。

先週末の米消費者物価指数(CPI)を受けてFRBの積極利上げへの警戒感が更に高まっており、明日結果が発表されるFOMCを前に急ピッチなポジション調整が入ったものと思われる。きょうはその調整も一段落し、結果待ちの雰囲気となっているようだ。

FRBが今回のFOMCで0.75%ポイントの利上げを協議との報道も流れ、市場ではサプライズの大幅利上げを織り込む動きが見られている。CMEのFEDウォッチでは0.75%ポイントの利上げを90%以上の確率で織り込む動きとなっている。

米国債利回りも上昇していたものの、IT・ハイテク株の下げは一服。前日引け後に決算を発表したオラクル(ORCL)の上昇もサポートしたようだ。3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。市場をリードするヒュージョンとネットスイートのクラウドアプリが牽引した。クラウドインフラ事業の高成長と新たに買収したサーナー社のアプリケーション事業により、同社は今後数四半期に渡って輝かしい成長を実現する好位置にあることが示された。

FOMCは来年中に利下げへ、大幅利上げ実施後-市場が織り込む

米利上げ幅見通しを目覚ましい勢いで引き上げた市場は、今度は利下げが必要になる時期に目を向けつつある。その織り込み具合は利上げ見通しと同様に積極的だ。

短期金融市場は今月と来月に米金融当局が前例のない0.75ポイントの利上げを実施し、その後も追加引き締めが続くとの見通しを急速に織り込んだ。その一方で、2年以内に0.75ポイントの利下げがあるとも見込む。  

経済は台風の目に入っている。インフレが主要なリスクでありながら、話題はリセッション(景気後退)とハードランディングに移りつつあり、米金融当局は慎重にならなければならない。多くの要因が作用しているため、引き締めが行き過ぎ、後で巻き戻しが必要になる可能性はある。

大幅な米利上げを見込むポジション構築をトレーダーが急ぐ中で、今回の引き締めサイクルにおける金利のピーク予想は上昇し、そこに行き着くと予想される時期は3カ月前倒しされた。同時に金融緩和を見込むポジションも一様に積まれている。来年末までに利下げが開始され、24年半ばまでに0.5ポイントの追加利下げがあると見込まれていることを、1カ月のフォワードのオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は示している。

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