5/13米国株式市場ダウ平均は7日ぶりに反発。パウエル議長発言で安心感。

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5/13(金)の株価

前日比(%)
日経平均26,427.65円+2.64
ダウ平均32,196.66ドル+1.47
S&P5004,023.89ドル+2.39
ナスダック11,805.00ドル+3.82
ラッセル20001,792.66ドル+3.06
米10年国債2.920+2.41
恐怖指数(VIX)28.87-2.90

5月13日の米国株式市場は3指数共に反発。パウエル議長の発言で市場は安心感もたらす。

S&P500MAP

13日の米国株式市場は3指数共に反発。

ダウ種平均は7営業日ぶりに反発し、前日比+1.5%

S&P500指数は、前日比+2.4%高

ナスダック指数は、前日比+3.8%

一段と積極的な金融引き締めでリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が根強い市場に、昨日パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が0.75ポイントの利上げは積極的に検討していないと再表明したことが一定の支えになった。

今週の注目材料であった米消費者物価指数、生産者物価指数の発表をこなしたことで市場に一服感が出ていた。これまでの下げで値ごろ感が出ていたことに加え、週末を前にポジション整理の意識もあり、開始時から買いが目立つ展開となり終盤まで買いが継続した。

比較的幅広い銘柄が買われたが、とくにハイテク関連の買いが目立った。そのためハイテク中心のナスダックは前日比+3.8%の大きく上昇した。

これまでの下げ局面で売りが目立ったGAFA関連など大型グロース株は大きく買い戻された。半導体のエヌビディアは一時上昇率が10%を超えていた。ネットフリックス(NFLX)、テスラ(TSLA)、アマゾン(AMZN)なども大幅高に。

テスラ(TSLA)の会長で起業家のイーロン・マスク氏による買収手続きが進むツイッター(TWTR)は、マスク氏が買収手続きを一時保留とすることを発表し大きく値を落とした。一時10%を超える下げ、終値ベースでも9.67%の下げに。マスク氏は、偽アカウントの全体に占める割合などのついて調査を行うとした。また、米証券取引委員会が、マスク氏による同社株の買い付けに関して、5%超え後の報告書の遅れについて調査と報じられたこともツイッター株売りにつながった。

今の相場は底なのか

一部の市場では、13日の上昇は大幅な下げ局面の一時的な反発、または売られ過ぎの反動かもしれないとした上で、下げがあと1─2週間続いても不思議ではないが、経済指標を度外視して市場の下値を確認する必要がある。きょうは売られてきた優良銘柄の一部が急反発したと考えている。

米労働省は過去6営業日で賃金の伸び、消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)、輸入物価を発表し、インフレが3月にピークに達したことを示唆。FRBがインフレ対応で利上げすることにより米経済がリセッションに陥ると懸念していた市場参加者にとって歓迎すべきニュースとなった。

FRBのパウエル議長は12日、ラジオ番組のインタビューで物価安定こそ経済の根幹だと強調し、インフレ加速という最悪状況を避けるためにFRBが進める利上げで「多少の痛み」が生じることについて国民に理解を求めた。

市場は、多少の痛みを伴うことを認める一方でインフレ抑制にコミットしていることを理解している。

ここが底だとまだ安心できない状況であるが引き続き状況を見ていく必要がある。

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