4/8米国株式市場はナスダック下落。長期国債の利回り上昇が重荷か。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

4/8(金)の株価

前日比(%)
日経平均26,985.80円+0.36
ダウ平均34,721.12ドル+0.40
S&P5004,488.28ドル-0.27
ナスダック13,711.00ドル-1.34
ラッセル20001,994.56ドル-0.80
米10年国債2.704+1.51
恐怖指数(VIX)21.16-1.81

4月8日の米国株式市場はS&P500、ナスダック指数は下落。ダウ平均は続伸。

8日の米国株式市場は、ダウ平均は続伸してS&P500、ナスダック指数は下落する展開となる。

FRBの積極的な引き締め姿勢が発表された後のこの2日間で2日間で米株式市場は落ち着きを取り戻している。長期国債の利回りは上昇が続いているためIT・ハイテク銘柄を中心に売りが強くなっている。S&P500とナスダック指数は下落する。一方で、エネルギーと銀行セクターに買いが入りダウ平均は続伸となっている。

米10年債利回りが2.73%と3年ぶりの高水準を付けたことを受け、前日に13カ月ぶりの安値を付けていたS&P銀行指数が1.18%高となった。年初来では10.8%安となっている。

銀行大手が軒並み上昇。JPモルガン・チェース(JPN)が1.8%、バンク・オブ・アメリカ(BAC)が0.7%、シティグループ(C)が1.7%、ゴールドマン・サックス(GS)が2.3%それぞれ上昇した。

米国債のイールドカーブのフラット化も一服し、2-10年債の逆イールドも解消してきている。来週以降から、1-3月期の決算発表が始まる。スタートは大手銀行金融機関となるが、米大手銀については、前年が異例の好決算となったことから、その反動が出ると見られている。米大手6行の最終利益は約35%の減益が見込まれている。

市場からは、いまはレンジ相場であり、しばらくはこの状態が続くとの見方も出ている。対処すべき非常に多くの未知数を持っているという。株式市場はFRBの積極な利上げを消化しようと試みているが、どこまで織り込めばよいのか不透明感も根強い。

週間ではS&Pが1.16%、ダウが0.28%、ナスダック指数が3.86%それぞれ下落した。急速な利上げが景気後退を招くとの見方が広がっている。

来週の消費者物価指数(CPI)の数値と決算発表の動向を見ていく必要がある。

コメント