米株式市場の続落止まらず。

経済ニュース相場分析

1/10(月)の株価

前日比(%)
日経平均28,478.56円休場
ダウ平均36,068.87ドル-0.45
S&P5004,670.29ドル-0.14
ナスダック14,942.83ドル+0.05
ラッセル20002,171.14ドル-0.40
米10年国債1.755-1.68
恐怖指数(VIX)19.40+3.41

10日米株式市場は、連続下落。ナスダックは終盤でプラス圏内。

S&P500MAP

10日の株式市場でダウ平均は4日続落。終盤にIT・ハイテク株の買い戻しが強まり、ナスダックはプラスで終了している。

ダウ平均とS&P500指数は、マイナス圏内。ナスダック指数は、プラス圏内で終わっている。3指数ともに下げ圧力を抑える形になっている。

今後の動き

米株式市場はリスク回避の雰囲気が強まっている。先週末の12月米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)は予想を大きく下回ったものの、失業率が3.9%と完全雇用の達成に急接近したほか、平均時給も予想以上の大幅な伸びとなった。FRBのタカ派姿勢に変化を与える内容ではなく、市場では3月の早期利上げ開始予想が増えている。

同時に、4回の可能性もあるとの見方も出始めている。

また、バランスシート縮小に関しても、予想以上に早期に開始との見方が強まっている。先週公表された12月分のFOMC議事録では、利上げ開始後、直ぐに縮小を始めたい意向も示唆されていた。FOMCメンバーのデーリー・サンフランシスコ連銀総裁は先週、1,2回の利上げ後にバランスシートを調整する可能性に言及していた。3月か5月のFOMCでの利上げ開始と仮定すれば、6月か7月の縮小開始を意味する。

金利上昇による株式市場への警戒感が更に広がる中で、米国債利回りも上昇が続いており、バリュエーションが高水準のIT・ハイテク株など成長株への売りが続いている。また、きょうはエネルギーや産業といった景気循環株も戻り売りが強まった。銀行株も序盤こそ上昇していたが、全体相場の売りに下げに転じた。

本日は、パウエル議長の上院銀行委員会での指名承認公聴会で、金融当局としてインフレ高進が定着するのを阻止する方針が表明する。

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