最近ニュースで、FRB議長にパウエル氏が再任されると報道が出てたが、その発表後ハイテク株が下落することとなった。どんな原因が働いたか見ていきたい。
22日株式相場 パウエル議長再任発表後、ハイテク株下落する
11月22日に米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が下落。バイデン米大統領がパウエル連邦準備理事会(FRB)議長を続投させる方針を発表したことを受け、両指数は一時最高値を更新したものの、下げに転じ取引を終えた。ダウ工業株30種は小幅高で引けた。米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が下落。
ハト派のパウエル氏が再任の理由
再任の理由としては、新型コロナウイルス危機に迅速に対応した手腕を評価し、インフレが高止まりする中、金融政策の継続を重視した決定となった。また副議長には、次期FRB議長の有力候補だったブレイナード理事が指名された。
コロナ禍での市場の混乱を抑えた手腕が評価されている。パウエル氏はハト派でありこの先も大きな混乱は起きないとされていた。
市場の思惑と違っていた
次の議長として市場は、副議長に決まったブレイナード氏が有力視されていた。ブレイナード氏は、パウエル氏より更にハト派であった。 ブレイナード氏がFRB議長になれば、低金利がより長期間継続するという見方が大勢だったと指摘した。
金利相場が反応
ブレイナード氏ではなくパウエル氏が議長になるということで、市場では来年の利上げが早まるとの予想が強まる。来年上期に1回目の利上げが実施されるという観測を背景に上昇した米債利回りの動きに追随した。
これに伴い、ハイテク株が大きく売られることとなった。
今後の動き
今後は、金融の引き締めの方向に進み、ドル高、金利上昇につながっていく。
物価上昇のインフレ指数を確認していく必要がある。
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