Bloombergニュースより
発表を先にまとめると
- テーパリング開始時期とペースは利上げ開始時期を示唆しない
- 最新のFOMC予測、22年の利上げ開始に当局者が傾く
- 11月の発表でテーパリングの可能性
米連邦公開市場委員会(FOMC)が22日に発表した声明は以下の通り。
結果:0.25% 予想:0.25% 前回:0.25%
米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表とは
連邦公開市場委員会(FOMC:Federal Open Market Committee)とは、アメリカ合衆国(米国)の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB:Federal Reserve Banks)が定期的に開く、金融政策の最高意思決定会合(機関)をいいます。6週間毎の火曜日に年8回開催され、その他にも金融危機などの際には必要に応じて随時開催されます。メンバーは12人からなり、FRBの7人の理事とニューヨーク連銀の総裁は常任委員で、残りの4人は地区連銀総裁が持ち回りします。世界経済の中心である米国金融の最高意思決定会合の為、米国のみならず各国の金利や政策方針などにも大影響を与える重要な指標と言えます。
速報内容
- 米連邦準備制度は現在の困難な時期に米経済を支えるため、あらゆる手段を用い、最大限の雇用と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む。
- ワクチン接種の進展と強力な政策支援により、経済活動や雇用の指標は引き続き強さを増した。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の、その回復ペースは鈍っている。そのため、経済見通しへのリスクは残っている。
- 長期にわたって最大限の雇用と2%のインフレを達成することを目指す。長期のインフレ期待は2%でしっかりととどまるようにする。
- 結果が得られるまで、緩和的な金融政策スタンスを維持する見通しだ。
- フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジをゼロ-0.25%に据え置くことを決めた。
- 最大限の雇用水準と労働市場の環境が整合的になるまで、またインフレが2%に上昇し、一定期間2%を適度に超える軌道に乗るまで、この目標レンジを維持することが適切になると予想する。
- 昨年12月に委員会は財務省証券の保有を少なくとも月に800億ドル、政府支援機関(GSE)保証付きの不動産担保証券(MBS)保有を少なくとも月400億ドルそれぞれ増やし、委員会の目標である最大限の雇用と物価安定に向けて一段と顕著な進展があるまでそれを継続する方針を示した。
- 経済はこれらの目標に向けて進展してきた。進展がおおむね予想通りに継続した場合、資産購入ペースの減速が近く正当化され得ると判断する。
- こうした資産購入は円滑な市場機能と緩和的な金融環境の増進に寄与し、それによって家計や企業への信用の流れを支える。
- 金融政策の適切なスタンスを見極める上で、今後の情報が経済見通しに与える意義を引き続き監視する。目標達成を妨げる可能性のあるリスクが出現した場合、必要に応じて金融政策スタンスを調整する用意がある。
- 公衆衛生や労働市場の状況、インフレ圧力やインフレ期待を示す各指標のほか、金融・国際情勢などを幅広く考慮して判断する。
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