インフレすると株式市場どうなるの
一般的に、緩やかなインフレは株式市場にとって追い風と言われます。
物価の値段が上がれば企業の収益も上がりやすくなり、結果として企業の価値も上がりやすくなるためです。
現状は、急激なインフレの状態で早期にテーパリング終了して、利上げもしていくことになっています。
インフレになると経済はどのような状態になるのでしょうか。
現金の価値が下がり現物資産が強くなる
物価が上昇するインフレでは、現金の価値が下がります。
100円で買えたジュースが105円に値上げした場合は、100円の価値がジュース1本分以下まで落ちたということになります。
インフレになると現金の価値が薄くなるわけです。
現金のまま置いておくだけでは価値が下がる一方、インフレはものや不動産など価値が上がりやすい、他の物へ交換する動きが活発となります。
金利が上昇する
インフレで物価の上昇が加速すると、通貨の価値が下がって国民生活が不安定になります。そこで政府は、インフレになると金利が上昇させ、通貨価値の下落を阻止しようと動きます。
金利が上昇すれば、ローンを組んで家や車を買ったり、借金しての設備投資に回したりする動きが止まります。
経済を止めようとする動き、すなわち株価の上昇しにくくなる状態となる。
人件費や原材料費が上がる
インフレになると物の値段が上がるので、原材料費が上がります。また物価が上がれば生活費も上がるため、人を雇うコストも増えます。
よって、原材料費や人件費がコストの多くを占めるような企業は収益が圧迫されやすくなります。
インフレに強い銘柄って何
インフレが発生すると、将来の利益の期待先行で上がっているグロース株よりも、実需の強いバリュー株が強いと言われています。
具体的には次のような業種・セクターです。
- エネルギー
- 鉄鋼業
つまり現物資産がある所が強いわけですね。
そこで、今回はインフレに対して強い銘柄をご紹介していきたいと思います。
インフレに対して強い銘柄
- ヴァーレ(VALE)鉄鉱石生産
- ニューコア(NUE)鉄製造
- フリーポート・マクモラン(FCX)銅山
- テック・リソーシズ(TECK)製鋼石炭他探鉱開発
- エクソンモービル(XOM)石油
- シェブロン(CVX)石油
- パイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD)石油
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