タックスロスセリングってなんですか
タックスロスセリングは、「節税対策」のひとつです。
「今年、株式で大きな含み益を出したときに少しでも税金を減らすために、年末までに含み損が大きくなっている株を売って実際に損を出すことで含み益と損失を相殺して、税金額の支払いを小さくする」
米国では、日本と違い給与所得の上に、株式などの利益が計上されるので所得税が上がります。(所得の幅に応じて段階的)
そのため、個人投資家も年末にかけて売買損益を確定し、利益と相殺する行動が強く働きます。
タックスロスセリング・シーズンとは?
米国では、サンクスギビングデーが終わりクリスマス前までに実施することが多いため 毎年12月半ばにかけて、大きく損失を被っている銘柄を売却して、他の銘柄の値上がり益や、所得にかかる税金を圧縮する動きが広まります。つまり、年末にかけて、大きく株価を下げている銘柄に関しては、12月半ばにかけてさらに大きく下げる恐れが生じてくるのです。
タックスロスセリングのターゲットになる銘柄
タックスロスセリングに狙われやすい銘柄とは、過去1年にIPO(株式の新規公開)された株で、上場後にズルズル株価が下がったケースが、一番タックスロスセリングの標的になりやすい銘柄です。
これと対照的に、永年にわたって存在してきた老舗企業や大型株は、その年のパフォーマンスが悪くてもタックスロス・セリングによる売り圧力は大きくありません。また、株価が横ばいを続けてきたような銘柄もタックスロス・セリングを大きく浴びる心配はありません。
タックスロスセリングが出た銘柄は注目
クリスマス前には、タックスロスセリングが出やすい銘柄は、一巡しているため、そのような銘柄を中心に小型株が急反発することが多い。
税金対策のために売られたため実態よりも売られて下がっていることが多く、タックスロスセリングが終わることによって、このような柄は上がりやすいため注目していきたい。
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