株反落、金融相場は乱高下の一週間

経済ニュース相場分析

12/3(金)の株価

前日比(%)週間比(%)
日経平均28,029.57円+1.00-3.8
ダウ平均34,580.47ドル-1.92-0.2
S&P5004,538.43ドル-0.84-0.8
ナスダック15,085.47ドル-1.92-1.9
ラッセル20002,159.30ドル-2.13-2.1
米10年国債1.350-5.56-13
恐怖指数(VIX)30.75+10.02

大型ハイテク株中心に売り、米国株反落

S&P500MAP

GAFAMやエヌビディアの大型ハイテク株やテスラが大きく売られ3日の株式相場はダウ平均、S&P500、ナスダック、ラッセル2000の4指数全て反落となった。

トピックスとしては、非農業部門雇用者数、失業率とIMS非製造業景況指数の3つが発表となった。

  1. 雇用者数:予想55万人に対して21万人に減少
  2. 失業率:前回0.4% 結果:0.3%
  3. 非製造業景況指数: 予想66.7 結果69.1

米国の雇用拡大ペースは11月に減速し、今年に入って最も小幅な伸びにとどまった。一方、失業率は市場予想以上に低下。労働市場の改善がまだら模様であることが示された。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派傾斜や、新型コロナウイルスのオミクロン変異株感染拡大が世界的な経済再開の動きにもたらす影響を巡る不透明感など、ここ数日は消化する材料が多かった。強弱まちまちの内容となった米雇用統計は、一段のボラティリティーを回避するきっかけにはならなかった。同統計はゲームチェンジャーにはならないとの見方が理由だ。米金融当局はインフレ高進を背景に、資産購入のテーパリング(段階的縮小)を加速させる可能性が高い。

今後の動き

オミクロン変異株感染拡大の状況や雇用統計がはっきりしない結果、金融相場全体が不透明感な状態となった。12月・1月のアノマリーは株式市場にとっては好調であるが、現状は買い時になっていない。

来週は、長期金利と恐怖指数(VIX)の動きを静観していく。

12月15日FOMCパウエル議長のテーパリング加速や政策金利についての発表されればまた状況が変わってくる。

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