7/6米国株式市場は続落。利上げ懸念強まる。堅調な雇用関連指標受け。

経済ニュース相場分析

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7/6(木)の株価

前日比(%)
日経平均32,773.02円1.70
ダウ平均33,922.26ドル-1.07
S&P5004,411.59ドル-0.79
ナスダック13,679.04ドル-0.82
ラッセル20001,842.23ドル1.64
米10年国債4.033+2.52
恐怖指数(VIX)15.44+1.26

6日の米国株式市場は3指数共に続落。利上げ懸念強まる。堅調な雇用関連指標受け。

6日の米国株式市場は3指数共に続落。

明日の米雇用統計待ちの雰囲気もある中、市場では下半期に入り、FRBの利上げと同時に景気の先行き不安にも意識が高まっている。そのような中で上半期のような堅調な相場展開はもう期待できないのではとの警戒感も広まっているようだ。

この日の6月のADP雇用統計で雇用者数が49.7万人の予想外の増加となったことや、ISM非製造業景気指数が予想を上回ったことも、FRBのタカ派姿勢と相まって、ネガティブな反応に繋がった模様。

一部からは「FRBのタカ派姿勢が再び強まり、株式への需要が減退する恐れがある。上半期に見られたような投資家の強気姿勢は下半期には先細りになるとの懸念が強まっている」との指摘が出ている。また、「最近の株高とポジショニングは今後の上昇が緩やかであることを示唆している」といったコメントも出ていた。

明日の米雇用統計については、労働市場の減速が示されると予想されている。非農業部門雇用者数(NFP)は22.5万人増が予想され、増加幅の縮小が見込まれている。それでも歴史的な基準値である20万人増は上回ると見込んでおり、FRBの追加利上げを正当化するのには十分。前回急上昇していた失業率は低下が予想され、平均時給も以前よりは伸びが緩んでいるものの、前年比で4.2%程度が見込まれている状況。雇用拡大ペースは鈍化しつつあるものの、企業が人口増加よりも速いペースで労働者を増やしている状況に変化はないと予想されているようだ。

来週の大手銀を皮切りに4-6月期の決算発表が始まる。予想を上回る業績も期待されているようだが、「予想を上回ったとしても、株価をここから大きく押し上げるには不十分かもしれない」といった声も出ているようだ。大手銀については、純金利マージンの低下が業績を圧迫するとの指摘も出ている。

米2年債利回りが5%突破、2007年以来の高水準-10年債は4%超え

6日午前の米国債市場では2年債利回りが5%を超え、10年債利回りが4%を突破した。それぞれ節目を超えるのは3月以来。米民間雇用者数が強い内容となり、追加利上げ観測が高まった。

米ADP民間雇用者数、6月は49.7万人増-市場予想22.5万人増

2年債利回りは一時17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、5.12%。3月8日に付けた今年の最高である5.08%を上回り、2007年以来の高水準となった。10年債利回りはこの日、4.05%まで上昇し、3月の高水準に近づいた。

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