4/19米国株式市場は小動き。ネガティブな見方は根強い。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

4/19(水)の株価

前日比(%)
日経平均28,606.76円-0.18
ダウ平均33,897.01ドル-0.23
S&P5004,154.52ドル-0.01
ナスダック12,157.23ドル+0.03
ラッセル20001,799.44ドル+0.22
米10年国債3.589+0.28
恐怖指数(VIX)16.46-0.37

19日の米国株式市場は、小動き。ネガティブな見方は根強い。

19日の米国株式市場は、小幅な動き。

FOMC委員がタカ派な発言を続ける中、市場はなおインフレ抑制に動ているFRBの取り組みが経済活動にどのような影響を与えているかを示す兆候として決算を注視している。

これまでのところ、決算はまちまちな内容ではあるものの、市場が悲観していたほどはネガティブな反応が見られていない。ただ、市場からは「企業は価格決定力を失いつつあり、水面下で利益圧縮が起こっている」との声や、「FRBがこれだけ引き締めに動いており、良いことは起こらないだろう。その懸念から、投資家はリスクを減らそうとしている」とのコメントも聞かれた。

きょうはモルガンスタンレー<MS>が取引開始前に決算を発表。株価は下げ渋ったものの、上値の重い反応を見せていた。投資銀行、富裕層向け事業、資産運用事業の利益が予想よりも伸びが弱かった点が嫌気されている模様。貸倒引当金の急増も気掛かりとなっているようだ。

これで米大手銀の発表は一通り終わり、今後は産業やIT・ハイテクの発表が本格化して行く。

米株強気派、過去100年の景気後退を度外視-相場急落は時間の問題か

  • 1929年以降、リセッション入り後に株価が底値付けなかった例はない
  • S&P500種は年初から8%超上昇、3月の下げから持ち直し

米国株はリセッション(景気後退)を切り抜けると予想する強気派の大合唱は、歴史を指針とするなら、間違いのようだ。

楽観主義者は株式相場について、2022年に今サイクルの安値を付けており、今年あるいは来年早期の景気縮小は株価持ち直しを鈍らせるだけだという。相場動向はこうした見方を裏付けており、S&P500種株価指数は年初から8%余り上昇し、3月のシリコンバレー銀行(SVB)破綻を受けた下げ局面から、急速に巻き返している。

しかし、1929年以降に米国が陥ったリセッション全てに目を向けると、株式相場の急落は起きるかどうかではなく、いつ起きるかが問題だということが示唆される。過去約100年に、景気が縮小局面に入った後で新たな底値を付けるのを回避したという例は一度もない。相場が底打ちするのは、リセッションが始まってから平均で9カ月後であることが、ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータで示されている。

JPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏は「緩やかなリセッションであっても、安値を再び模索することが正当化されるだろう」と指摘。これは少なくとも15%下落することを意味すると、同氏は17日付のリポートに記した。

株式市場とは対照的に、短期金融市場はリセッションのシグナルを発しており、景気後退確率を示すニューヨーク連銀のモデルは60%に向かって上昇している。ブルームバーグ・インテリジェンスがまとめたデータによれば、マイナス成長が2四半期続くというのがコンセンサスの見通しだ。

アンドルー・ガースウェイト氏らクレディ・スイス・グループのストラテジストは「リセッションが始まる前に相場が底を付けたことはこれまで一度もない」と18日付リポートで指摘。24年1-3月(第1四半期)までに米国がリセッションに陥る確率を80%とみている。

コメント