50才から始める米国株式投資初心者の資産運用
3/13(月)の株価
値 | 前日比(%) | |
日経平均 | 27,832.96円 | -1.11 |
ダウ平均 | 31,819.14ドル | -0.28 |
S&P500 | 3,855.76ドル | -0.15 |
ナスダック | 11,188.84ドル | +0.45 |
ラッセル2000 | 1,744.30ドル | -1.60 |
米10年国債 | 3.549 | -4.55 |
恐怖指数(VIX) | 26.52 | +1.72 |
13日の米国株式市場は、不安定な展開、SVB破綻受け銀行株が安い。
13日の米国株式市場は、ナスダック総合指数は、プラス圏内。
ダウ平均とS&P500指数は、マイナス圏内となった。ダウ平均は小幅に5日続落している。
先週はSVB<SIVB>が破綻したが、その余波でNY州のシグネチャー・バンク<SBNY>も事業停止となった。市場では米金融システムへの警戒感が強まり、他の米地銀にも同様の不安感が広まっている。米当局はSVBの顧客の預金保護を発表していたが、市場の不安は収まらないようだ。
一方で米利上げ期待も一気に後退しており、来週のFOMCでの0.50%ポイント利上げの可能性が完全に後退しているのみならず、0.25%利上げの可能性も若干不透明になっている。短期金融市場では0.25%利上げの確率を完全には織り込めず、据え置きの確率を48%程度まで高めている。
明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているが、どのような反応を示すか注目される。
それを受けて米国債利回りが急低下し、動向に敏感なIT・ハイテク株など成長株には買い戻しも入った。米当局のみならず、欧州当局もSVBの影響を懸念しており、自国の金融機関を調査している。「特異」の現象との見方もあるようだが、市場では各国の中央銀行による利上げ期待を後退させている状況。
そのような中、銀行株には売りが続いたものの、IT・ハイテク株中心に他のセクターには買い戻しも入り、ダウ平均は一時上げに転じたほか、ナスダックは反発。なお、KBW銀行指数は12%安と2020年3月以来の大幅下落。
市場からは「株式市場は金利上昇による経済的ダメージを反映し始めており、粘着性のあるインフレで今後さらに金利が上昇すると予測。市場の期待がバラ色過ぎる中、企業決算も株価の支援材料にはならないだろう」との指摘も聞かれた。
FOMC、利上げ停止に追い込まれるとの観測-金利スワップ市場
13日の米国債市場で2年債利回りが急速に低下し、今年の最低水準を記録。安全への逃避で政府債相場が急伸し、米銀破たんを受けて連邦公開市場委員会(FOMC)は金融引き締め停止に追い込まれると市場はみている。
今の引き締めサイクルについて、金利スワップ市場が現在織り込む25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げの確率は50%を割り込んだ。金融政策との連動性が高い2年債利回りは一時60bp低下して3.99%と、昨年10月以来の低水準となった。
米利上げ停止の観測広がる、SVB余波で国債に逃避-円が上昇
- 米2年債利回り、一時4%割れ-25bp利上げ確率織り込み50%未満
- ECBの3月50bp利上げ、市場が織り込む確率半々に低下
13日の米国債市場で2年債利回りが急速に低下し、今年の最低水準を記録。安全への逃避で政府債相場が急伸し、米銀破たんを受けて連邦公開市場委員会(FOMC)は金融引き締め停止に追い込まれると市場はみている。
今の引き締めサイクルについて、金利スワップ市場が現在織り込む25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げの確率は50%を割り込んだ。金融政策との連動性が高い2年債利回りは一時60bp低下して3.99%と、昨年10月以来の低水準となった。
ドルのロンドン銀行間取引金利(LIBOR)3カ月物は一時27bp下げて2020年3月以来の大幅低下となった。
ドルも軟調。対円では下落率が一時2%を超え、132円台前半まで下げた。ドイツ銀行のストラテジスト、ジョージ・サラベロス氏は「米金融当局が引き締めを再加速するハードルは大幅に高くなった。金利の最終到達点は低くなる公算が大きい」と顧客向けリポートで指摘。「過去数週間、政策金利『6%への恐れ』が当行のドル弱気論に対する単一で最大の障害であると指摘してきたが、この後退は重要なドル下落の呼び水になる」と論じた。
この日の債券市場では世界的に国債が急騰。米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻やその余波を受けて金融当局が利上げの手を緩めざるを得ないとの観測が強まった。
ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジャック・マッキンタイア氏は「マーケットというものは常に弱点を突いてくる」と話す。「金融システムに起きていることにくらべれば、データはさほど重要ではない。状況が落ち着き、消費者物価指数(CPI)がどうなるのか見守るしかない」と述べた。
ドイツ債は51bp低下した。ドル指数は一時1%下落。円とスイス・フランは上昇した。
欧州でも欧州中央銀行(ECB)のピーク金利予想は3.50%弱となり、先週の4.20%から急低下した。
銀行セクターでの破綻の影響拡大懸念などで金利見通しはまたしても大きく変動したが、14日発表の米CPI上昇率が予想以上なら再び変化する可能性がある。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券のシニア債券ストラテジスト、井上健太氏は、FOMC当局者らの考えを推測するに当たり金融システムへの負担というもう一つの要素を加えなければならなくなったとし、SVB破綻で利上げ停止がそう遠くない可能性が高まったと述べた。
オーストラリア3年債利回りも一時29bp低下。10年物日本国債利回りは0.315%と昨年12月に日本銀行がイールドカーブコントロール(YCC)で10年債利回りの許容変動幅を倍増させた以降で最低となった。
米銀行株が全面安、地銀急落で取引停止続出-当局行動も売り止まらず
- ファースト・リパブリック、ウェスタン・アライアンスは約80%下落
- 銀行株のエクスポージャー削減を急ぐ動きが加速、混乱広がる
13日の米株式市場では銀行株へのエクスポージャー削減を投資家が急ぎ、業界全体に混乱が広がっている。複数の銀行株が記録的な大幅安に見舞われ、取引停止が続出した。
とりわけ地方銀行の下げがきつく、KBW地銀指数は一時12%安で取引時間中として2020年3月以降で最大の下落率を記録した。米連邦準備制度や連邦預金保険公社(FDIC)などが国内全ての預金を保護できるほどの大規模な銀行向け安全措置を新たに発表したが、銀行株への売り浴びせに歯止めはかかっていない。
「大半の銀行は、通常の環境下では支払い能力がある。問題は、全面的な銀行取り付けに耐えられる銀行などないということだ」とインタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は指摘。「FDICの行動で、預金の取り付けが起きるという想定は排除されたが、投資家による銀行取り付けが起きている」と語った。
- ファースト・リパブリック・バンクの株価は一時79%安と記録的な急落に沈み、あまりの変動に数回にわたって取引が停止された
- ウェスタン・アライアンス・バンコープは一時85%安、上場来最大の下落率
- パックウェスト・バンコープは60%下げ、過去最安値を更新
- このほかカスタマーズ・バンコープ、コメリカ、イースト・ウェスト・バンコープ、ハワイ銀行なども下落率が20%を超え、取引が停止された
大手米銀も軟調で、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループ、ウェルズ・ファーゴはいずれも3%以上下げている。
わずか1年足らずの間にゼロから4.5%まで金利を引き上げるなど、米金融当局の積極的な引き締めで恩恵を受けるとの思惑から投資家は銀行株へのポジションを積み増していただけに、売りはとりわけ強烈となっている。金利上昇は金利収入の増加をもたらすと考えられることが多いものの、今年は逆イールドが進行するなど問題は複雑化している。
銀行上場投資信託(ETF)の一部から先週後半に投資資金の流出が始まった兆しも表れていた。最新のデータによると、17億ドル(約2300億円)規模のインベスコKBW銀行ETF(ティッカー:KBWB)からは2億4500万ドルが流出し、過去1年で最大の流出額だった。
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