2/9米国株式市場は続落。株は警戒信号の中で続落、国債利回り急上昇。

経済ニュース相場分析

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2/9(木)の株価

前日比(%)
日経平均27,584.35円-0.08
ダウ平均33,699.88ドル-0.73
S&P5004,081.50ドル0.88
ナスダック11,789.58ドル-1.02
ラッセル20001,915.33ドル-1.40
米10年国債3.664+1.69
恐怖指数(VIX)20.71+0.55

9日の米国株式市場は、3指数共に続落。株は警戒信号の中で続落、国債利回り急上昇。

9日の米国株式市場は、3指数共に続落。

ディズニー<DIS>が決算と7000人の人員削減を含む再編計画を発表し、ディズニー株が上昇して始まったことも市場の雰囲気をサポートしていた。ディズニーの発表で同社と委任状争奪戦を繰り広げていたアクティビスト(物言う株主)のペルツ氏率いる投資会社トライアンが争奪戦に終止符を打つと述べていた。

ただ、ダウ平均は上げを維持できずに伸び悩む展開となった。ディズニーも下げに転じた。市場はターミナルレート(最終到達点)を5.00-5.25%、年内の利下げ期待を依然として予想している。しかし、FRBの想定以上の利上げと高金利の長期化への懸念が根強く、米国債利回りも上昇する中、株価の上値を抑えている。

また、米企業業績への懸念は根強い。「高インフレの中で企業がどのような業績を上げてきたか、また今後どのような業績を期待できるかを知るために、決算の時期を注意深く見守ってきた。しかし、最新の企業報告にもかかわらず、市場は今回の決算を精彩を欠いたものとみなしている」との声も聞かれた。

S&P500企業の約3分の2が決算発表を終え、そのうち70%近くが最終利益が予想を上回った。しかし、3年平均の79%は下回っている。きょうは引け後にペイパル<PYPL>、リフト<LYFT>、エクスペディア<EXPE>などが決算発表を予定。

米2年債と10年債の逆イールドが進行、利回り差は1980年代以降で最大

9日の米国債市場で、2年債利回りと10年債利回りの逆イールドがさらに進行し、利回り差は1980年代初期以降で最大に拡大した。昨年12月に記録した利回り差を上回った。

2年債利回りは一時4.446%に上昇し、10年債利回りを85.7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回った。2年債利回りは昨年7月以降、10年債利回りを下回っていない。

長短金利が逆転する逆イールドはリセッション(景気後退)の前触れと見なされている。

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