50才から始める米国株式投資初心者の資産運用
12/12(月)の株価
値 | 前日比(%) | |
日経平均 | 27,842.33円 | -0.21 |
ダウ平均 | 34,005.04ドル | +1.58 |
S&P500 | 3,990.56ドル | +1.43 |
ナスダック | 11,143.74ドル | +1.26 |
ラッセル2000 | 1,818.61ドル | +1.22 |
米10年国債 | 3.615 | +0.86 |
恐怖指数(VIX) | 25.00 | +2.17 |
12日の米国株式市場は、3指数共に反発。利回り上昇、CPIとFOMCに注目
12日の米国株式市場は、3指数共に反発。
今週の重要イベントを前に買い戻しが強まっている。明日は米消費者物価指数(CPI)、そして、水曜日にはFOMCの結果が発表される。米CPIについて市場は、前回と同様にインフレの鈍化傾向を期待している模様。
一方、FOMCについては、0.50%に利上げ幅を縮小することが期待されているが、今回は経済予測とFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表される。市場は、FRBは来年には利上げサイクルを終了すると見ているが、ターミナルレート(最終到達点)は5%を境に見方が分かれている。4.75-5.00%と5.00-5.25%。また、パウエル議長の会見も行われ、来年に向けてどういうシグナルを発するか注目している。
市場からは「先月発表の10月の米CPI以来、市場の金融情勢に対する見方は劇的に緩和している。ただ、FRBは今回のFOMCでそれを元に戻すと思われる」との指摘も出ている。「市場の来年以降の金利見通しは緩和的過ぎると考えており、パウエル議長がよりタカ派的な論調をとり、現在市場が織り込んでいるよりも長期間の利上げの可能性を示す可能性がある」という。指摘通りであれば、株式市場はネガティブな反応が予想される。
後半になってエネルギーや銀行、産業など幅広いセクターがプラスに転じている。IT・ハイテク株もプラス圏で推移。
米CPI、11月も減速の見込み-来年のインフレ軌道は波乱含みか
- 11月のコアCPIは前月比0.3%上昇、前年比6.1%上昇に-市場予想
- 来年のインフレ動向、住居費や賃金が大きく左右する見通し
2022年は約40年ぶりの高インフレが米国の消費者を直撃し、米金融当局に積極的な利上げを促し投資家を動揺させた。来年のインフレ軌道にはさらなるサプライズが待っているかもしれない。
13日発表の11月米消費者物価指数(CPI)では、インフレが緩和しつつあることが示されるとみられるが、伸び率は依然として新型コロナ禍前の約3倍が予想されている。食品とエネルギーを除くコアCPIの市場予想は前月比0.3%、前年比6.1%の上昇。CPI統計は同月分が年内最後となる。
ジェフリーズのチーフ金融エコノミスト、アニタ・マーコウスカ氏は11月CPIについて、インフレがピークに達したとの見方を補強するものになると予想。しかし「インフレ見通しの点では、少なくとも今後数カ月はまだいくつかの落とし穴に足を取られることがあるだろう」と述べた。
来年のインフレ軌道は、コアの財価格上昇が一段と落ち着くか否か、家賃がいつどの程度下がるか、賃金の伸びが特にサービス業でどの程度緩やかになるかに左右されるとみられる。
11月CPI
11月CPIでは、中古車と医療サービスの価格は低下が予想される一方、住居費が引き続き大きなインフレ要因になるとみられる。10月CPIでは家賃が減速したが、TDセキュリティーズのオスカー・ムニョス氏は11月には小幅な反動があると予想。エコノミストらは、11月CPIは住宅関連項目がワイルドカードになるとみている。
ムニョス氏はまた、ホリデーシーズンに向けた大幅値下げなどがあった衣料品も3カ月連続で下がると予想。11月初めから右肩下がりが続いているガソリン価格は、同月の総合CPIの下押し圧力になるとみられている。
今後の見通し
これまでは財の需給不均衡がインフレの主な要因となってきたが、サプライチェーンの状況改善と国内外での需要軟化が物価の落ち着きに寄与している。
調査会社インフレーション・インサイツの創業者オマール・シャリフ氏は、今後は住居関連項目が重要であり、それがいつどの程度のペースで下がるかに注目していると話す。また、コアサービス価格の減速は多くの予想を超えるペースで進むと予想。「今年は多くの上振れサプライズに不意を突かれた」が、来年に「大きなサプライズ要因があるとすれば、むしろ下振れになるはずだ」と語った。
BNPパリバのチーフエコノミスト、カール・リカドナ氏は現在約8%のCPIが来年半ば頃には4%に下がると予想。しかし「4%から2%にさらに半減させるのは至難の業だ」と今月のウェビナーで述べていた。
インフレ率が米金融当局の目標に戻るかどうかは、最終的には住宅を除くコアサービスの価格動向次第となりそうだ。こうした分野では賃金が重要であるため、エコノミストはさまざまな賃金指標を注視することになる。労働市場は部分的には弱さが見られるものの、全体としてはなお非常に堅調だ。
ジェフリーズのマーコウスカ氏は「向こう半年から1年のインフレがどうなるかは、実際に賃金に帰結すると考えられる」と語った。
コメント