9/12米国株式市場は4日続伸。米CPIに注目。

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9/12(月)の株価

前日比(%)
日経平均28,542.11円+1.16
ダウ平均32,381.34ドル+0.71
S&P5004,110.41ドル+1.06
ナスダック12,266.41ドル+1.27
ラッセル20001,906.08ドル+1.23
米10年国債3.356+1.27
恐怖指数(VIX)23.8723.87

12日の米国株式市場は3指数共に4日続伸。米CPIに注目。

12日の米国株式市場は、3指数共に4日続伸。

すべてのセクターが買いが入っている。

アップル(AAPL)の上げが目立ち、IT・ハイテク株を始め、全体相場をサポート。予約データから、最新スマホのアイフォーン14に対する堅調な需要が示されている。昨年同様にプロモデルの人気が相対的に高く、プロ2機種のリードタイムはすでに昨年よりも長くなっているという。アップルウオッチ「ウルトラ」の需要もかなり強いとしている。アイフォーン14の「プロ・マックス」が最人気モデルで、現時点ではアイフォーン13の時よりも好調だという。

再びインフレがピークに達するとの楽観的な見方が広まっている。

明日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。一部の米地区連銀総裁からは9月FOMCの判断材料にはならないとの見解も出ているが、内容によっては、FRBの大幅利上げ見通しを後退させる可能性があると見ているようだ。米CPIが軟化したとしても、9月FOMCについては0.75%ポイントで変わらないとしても、その後の11月、12月については緩む可能性が出てくるという。

また、米企業業績を圧迫しているドル高がそろそろ一服との期待感も高まっている模様。ECBが先週、0.75%ポイントの大幅な利上げを発表し、タカ派姿勢も堅持していることから、改めてユーロの買戻しに注目している。

市場からは、「FRBのタカ派姿勢が短期的にピークに達し、株式市場のポジションも比較的守りに入っているため、安堵感からの買戻しが今週も続く可能性がある」との指摘も出ていた。

米インフレ期待、8月に大きく低下-NY連銀の消費者調査

  • 3年後のインフレ期待は4カ月連続の低下-前月の3.2%から2.8%に
  • 1年後については前月の6.2%から5.7%に低下

米ニューヨーク連銀が12日発表した最新の消費者調査では、インフレ期待が大幅に低下したことが明らかになった。インフレと闘う米金融当局には追い風となる。

3年後のインフレ期待は8月に2.8%に低下。7月は3.2%、6月は3.6%だった。1年後については5.7%に低下。7月は6.2%だった。5年後のインフレ期待は2%と、前月の2.3%を下回った。

3年後のインフレ期待はこれで4カ月連続の低下。2021年9月と10月には4.2%に上昇し、これが天井となった。この時期はちょうど、米連邦公開市場委員会(FOMC)がコロナ禍における金融緩和の解除に動き出したタイミングと重なる。FOMCは当時、月間の資産購入額を近く段階的に縮小し始めると示唆していた。このテーパリングは今年3月に完了し、FOMCはゼロ金利からの政策金利引き上げに転じた。

米CPIの「低下傾向」、対円でドルの調整加速させる可能性-UBS

13日に発表される8月の米消費者物価指数(CPI)が、インフレの「低下傾向」を示す場合、市場では最初の反応として対円でのドル調整がさらに進行するだろうと、UBSセキュリティーズの外為ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏がブルームバーグテレビジョンで述べた。

ドルは先進国通貨の多くに対して軟化しているが、円に対しては例外で、こうした状況は現在の経済的環境と整合しないと同氏は主張した。

天然ガス価格がポンドとユーロを支えている一方で、ウクライナ危機とエネルギー危機は終息からほど遠く、ユーロに買いを入れるのはまだ早いとも指摘した。

アップル株が5月以来の大幅高、最新iPhoneの予約データを好感

  • 株価は一時4.4%上昇、4カ月ぶりの大幅高
  • 今年の大型ハイテク株ではアップルが最優秀銘柄

アップルが12日の米株式市場で5月以来の大幅高となった。iPhone(アイフォーン)最新モデルの予約データから、「iPhone14 プロ・マックス」が最人気モデルであることが示唆され、同じ時期で比較した旧バージョンより好調であることが明らかになった。

JPモルガン・チェースからバークレイズに至るまで複数のアナリストが、先週披露された最新モデルの強い需要を指摘している。

KGIセキュリティーズのアナリスト、クリスティン・ワン氏は「予約データはiPhone14 プロ・マックスが最人気モデルであることを示しており、現時点ではiPhone13 プロ・マックスの時よりも好調だ」とリポートで指摘。iPhone14シリーズの価格設定は、将来の売上高にとってポジティブだとも述べた。

アップルは今年、大型ハイテク株で最優秀銘柄となっている。10億人を超すユーザーにアプリや動画、フィットネス、ゲームのサブスクリプションといったサービス購入を訴求できる能力が、投資家に買われている。アップル株の次の材料は10月下旬に発表される7-9月(第4四半期)決算になる。

アップル株は年初来で約8%下げているが、ナスダック100指数は約22%安。ブルームバーグのまとめによれば、アナリスト50人のうち約96%がアップル株の買い、もしくは維持を推奨。売りを勧めているのは2人にすぎない。

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