5/19米国株式市場は下落。景気後退の懸念から買い戻し弱い。

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5/19(木)の株価

前日比(%)
日経平均26,402.84円-1.89
ダウ平均31,253.13ドル-0.75
S&P5003,900.79ドル-0.58
ナスダック11,388.50ドル-0.26
ラッセル20001,776.22ドル+0.08
米10年国債2.837-1.82
恐怖指数(VIX)29.35-1.61

19日の米国株式市場は3指数共に下落。景気後退の懸念強く買い戻しが弱い。

S&P500MAP

19日の米国株式市場は、3指数共に下落。

終盤になって株価は一時プラスに転じる場面も見られた。リセッション(景気後退)への不透明感が強いものの、前日の急落で値ごろ感の買戻しも出ていた模様。ただ、戻り売りも根強くプラス圏は維持できていない。

景気後退への懸念から、前日の流れで株価は下がっている。ウクライナ危機がインフレ圧力に拍車をかける中、FRBは積極利上げに着手し、バランスシート縮小も6月から開始する。中国では19の工場が閉鎖されており、中国経済の急減速も懸念されている。

経済指標では、先週の米新規失業保険申請件数が予想に反して前週から増加したことや、フィラデルフィア連銀製造業指数が大幅低下していることも景気後退への不安となっている。

一部には底打ちへの期待感も出ている。ただ、多くの投資家はこの乱高下はしばらく続くと予想しており、値動きを見ると、混乱はまだ終わっていない。金融政策の引き締めに加えて、ボラティリティーと投資家の苛立ちというレシピがあると指摘も出ている。

米大手銀はS&P500株価指数の予想を再び下方修正。4月下旬に年末の予想を200ポイント引き下げていたが、さらに300ポイント下方修正した。クリスマスまでに4200-4400のレンジになると予想しているが、現行水準からは12%の上昇を示唆している。

FRBの積極利上げがインフレ抑制よりも速いペースで経済を減速させると懸念しており、ウォール街の多くの金融機関もそうした懸念を共有。株式市場に織り込まれた景気後退入りの確率は70%との指摘も出ていた。

シスコシステムズ(CSCO)が決算を受け大幅安となり、ダウ平均を圧迫。ガイダンスの下方修正が嫌気されているが、中国のロックダウンでサプライチェーン問題が悪化している可能性もあるとの指摘も聞かれた。

シスコシステムズ(CSCO) 前日比-13.73%

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