4/28米国株式市場は大幅高。企業業績の好調を受けて。

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4/28(木)の株価

前日比(%)
日経平均26,847.90円+1.75
ダウ平均33,916.39ドル+1.85
S&P5004,287.50ドル+2.47
ナスダック12,871.53ドル+3.06
ラッセル20001,917.94ドル+1.80
米10年国債2.822-0.54
恐怖指数(VIX)29.89-5.41

4月28日の米国株式市場は3指数共に大幅高。企業業績の好調を受けて。

S&P500MAP

28日の米株式相場は3指数共に大幅上昇する展開となった。S&P500指数とダウ平均指数は7週間ぶりの大幅高となった。複数企業の堅調な決算を受け、企業利益はFRBの積極的な引き締めにも耐えられるとの楽観が強まった。前日引け後に決算を発表したメタ(FB)が大幅高となったことで、安心感が広がった模様。IT・ハイテク株中心に買い戻しが膨らみ、ナスダックも3%超の大幅高となった。

クアルコム(QCOM)やペイパル(PYPL)も決算を受け上昇したほか、取引開始前に発表したマクドナルド(MCD)、メルク(MRK)、イーライリリー(LLY)もポジティブな反応を示した。決算は前年ほどではないものの、警戒していたよりも底堅い内容が多く、株式市場の安心感につながっている模様。現時点でS&P500企業のうち237社が決算発表を終えている。そのうちの81%が予想を上回る利益を計上している。

取引開始前に第1四半期の米GDP速報値が発表になった。予想外のマイナス成長となったものの、株式市場への反応は限定的となった。今回のGDPは在庫投資や純輸出の減少が圧迫し、事前に減速が見込まれていたが、個人消費の伸びが予想外に小さかったことや政府支出の減少がマイナス成長に繋がった。しかし、一時的要因も多く、設備投資は堅調なことから、悲観的な雰囲気までは出ていない。

ただ、今回のGDPのマイナス成長を受けてFRBの姿勢に影響するか注目されるところではあるが、GDPから純輸出と在庫を除いた実質国内最終需要は2.6%増と、昨年第4四半期の1.7%増から伸びが加速しており、需要の基調は力強さを堅持している。そのため、マイナス成長ではあったものの、FRBの積極的な利上げに変化なしとの見方が多い。来週のFOMCでの0.5%の大幅利上げが確実視されている。

決算を受けて産業株の一角には軟調なものも見られるものの、総じて各セクターは堅調な動きが見られている。IT・ハイテクのほかエネルギーや銀行、医薬品も堅調。

アマゾン(AMZN)引け後に決算発表下落。

アマゾン(AMZN)が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益が予想外の赤字となった。北米での営業利益率がマイナスとなっている。また、第2四半期の売上高の見通しが予想をし下回ったほか、営業損益は赤字の可能性も示唆している。

決算受け時間外で株価は8%下落。

アップル(AAPL)引け後に決算発表下落。

アップル(AAPL)が引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。自社株買いプログラムを900億ドル相当拡大したほか、四半期配当を5%増配し1株0.23ドルとすることも同時に発表。アイフォーンとデジタルサービスの力強い需要に後押しされた。売上高はホリデーシーズン以外の四半期としては過去最高となった。

今回の決算は、中国でのスマートフォンの需要減に対する懸念を和らげ、中国でのロックダウンが今四半期に打撃を与える可能性は指摘したものの、パンデミックによるサプライチェーン問題の苦境を乗り切ることができることを示した。

決算受け時間外で株価は3%下落。

インテル(INTC)引け後に決算発表下落。

インテル(INTC)が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想範囲内に留まった。ガイダンスも公表しており、第2四半期は1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した一方、通期については、見通しを上方修正していた。

同社は一部顧客が在庫を減らすために注文を減らし、消費者が教育目的で購入するデバイスが減ったため、第1四半期にPC用チップの売上高が減少したとしている。また第2四半期については、データセンター事業が冴えず、同社のチップに対する需要が全体的に弱まっていることを示唆した格好となった。

同社のゲルシンガーCEOが市場シェアを拡大し、前CEOの時代に悩まされた傾向を一変させ、より速い収益増を再開すると断言していたが、今回の決算で投資家の信頼が揺らぎそうな雰囲気も出ている。

決算受け時間外で株価は4%下落。

ロク(ROKU)引け後に決算発表下落。

動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク(ROKU)が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株損益の赤字は予想範囲内となった。EBITDAは予想を上回っている。

同社のルーデンCFOは「サプライチェーン問題やインフレ圧力などの短期的なマクロ逆風に直面しているが、これらはストリーミングビデオの長期的な機会に比べて、矮小化される」と述べた。「これらの逆風は年内続くと予想しているが、成長機会への投資を続けている」とも付け加えた。

決算受け時間外で株価は2%下落。

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