4/19米国株式市場は反発。決算発表に期待から。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

4/19(火)の株価

前日比(%)
日経平均26,985.09円+0.69
ダウ平均34,911.20ドル+1.45
S&P5004,462.21ドル+1.61
ナスダック13,619.66ドル+2.15
ラッセル20002,030.76ドル+2.04
米10年国債2.938+2.72
恐怖指数(VIX)21.37-3.61

4月19日の米国株式市場は3指数共に反発。米国債利回り上昇するもIT・ハイテク銘柄に買い強まる。

19日の米国株式市場は3指数共に大幅反発する展開となった。

米国10年債は、2.94%まで上昇する。金利が上がるとハイテク成長株には売られやすくなるが、今日はIT・ハイテク株は買い戻しを強め、ナスダック指数も大幅高となった。この動きを見て市場全体にショートカバーが強まった。原油相場が大幅に下落したこともサポートとなった。

決算についてはS&P500企業の38社が発表しているが、その78.9%が予想を上回る利益を発表している。

エネルギー株が下落したほかは、IT・ハイテクや銀行、産業など幅広い銘柄に買い戻しが入った。この日発表の3月の米住宅着工件数が予想外の増加となり、住宅建設株が堅調となっている。

取引開始前にジョンソン&ジョンソン(J&J)(JNJ)が決算を発表。通期の売上高見通しからワクチンを除外したことも明らかにした。世界的な過剰供給と需要の不確実性を考慮して、見通しの発表を一時停止したとしている。ここ数カ月で感染拡大に対する懸念が薄れてきたため、ワクチン販売の将来が疑問視されている。ただ、同社のワクチンは非営利で販売されており、アナリストからは、ガイダンスの発表停止を過度に懸念していないとの見方も出ていた。株価は上昇。

ロッキード・マーチン(LMT)が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。F-35戦闘機の製造コストが上昇した。

スナップチャットを運営するスナップ(SNAP)が反発。前日はTikTokとの競争リスクが指摘され、同社株は売りが優勢となっていたが、本日はアナリストによる「買い」の投資判断と目標株価49ドルの設定が伝わり買い戻されている。

ネットフリックス(NFLX)が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、株価は時間外で24%の大幅安。有料会員数が予想外の減少となったことが嫌気されている。第2四半期についても、200万人の減少を見込んでおり、失望感が強まっている格好。

スリランカを「Ca」に格下げ、相次ぐデフォルト警告

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは18日、スリランカの格付けを「Ca」と、従来の「Caa2」から引き下げたと発表した。同国が一部対外債務の支払いを停止する方針を示したことを受け、「相次ぐデフォルト(債務不履行)」に向かっていると警告した。

最初のデフォルトはかなり早期に生じる可能性がある。18日はスリランカ債の約7800万ドル(約100億円)相当の利払い期限だったが、同国政府は先週、一部対外債務の支払いを停止すると発表していた。これを受け、格付け各社は既にジャンク(投資不適格)級のスリランカの格付けをさらに引き下げた。

ブルームバーグのデータによると、18日は2023年償還債で3600万ドル相当、28年償還債で4220万ドル相当の利払い期限だった。

今回のムーディーズによる格下げを受け、スリランカの格付けはアルゼンチン、ザンビア、キューバと同水準になった。S&Pは既に「CC」、フィッチは「C」にそれぞれ引き下げており、いずれも「デフォルト」へのさらなる格下げを警告している。

コメント