米国株式市場下落止まらず。ナスダック調整局面入りか。

経済ニュース相場分析

50才から始める米国株式投資初心者の資産運用

1/19(水)の株価

前日比(%)
日経平均27,467.23円-2.80
ダウ平均35,028.65ドル-1.15
S&P5004,532.76ドル-0.97
ナスダック14,340.26ドル-1.15
ラッセル20002,062.78ドル-1.63
米10年国債1.870-0.94
恐怖指数(VIX)23.85+24.28

19日米株式市場は、開始時上昇あるも3指数共に下落。

S&P500MAP

19日の米国株式市場は、3指数共に下落で終了している。

取引開始前に決算発表があったバンクオブアメリカ(BAC)とモルガン・スタンレー(MS)の決算が良好な内容だったことから買いが先行した。米国債利回りの上げが一服していたこともあり買戻す内容だった。

しかし、インフレと利上げによる景気の先行きへの不透明感も根強く、次第にアップルが2.1%下落したほか、テスラやアマゾン・ドット・コムも売られて IT・ハイテク株中心に戻り売りが強まり、株価指数も下げに転じた。ただ、このところの下げで値ごろ感も出ており、下値での押し目買いも出ていたが、終盤にかけて下げ幅を広げる展開となった。

取引終了にかけて売りが加速し、ナスダックは昨年11月19日に付けた終値での最高値を10.7%下回る水準で引けた。ナスダックの調整局面入りは昨年初め以来。その際は2月12日から3月8日にかけて10%超下落した。

今後の動き 経験のない量的引き締めの不安が足枷

決算は、P&Gが取引開始前に発表し良好な内容だった。高インフレが企業の仕入れコストへの懸念を高めている。

決算はこれまでのところ、大半の企業が予想を上回っている。S&P500企業で発表を終えた44社のうち、約73%が最終利益が予想を上回っている。明日は航空大手やネットフリックス(NFLX)が発表を予定。

FRBの利上げとバランスシート縮小の早期実施が、現実味を帯びてくると市場には大きな影響が出てくる。

連邦準備制度が過去に債券保有を縮小したのは2017-19年の一度きりだ。今回のより大規模でより素早い「量的引き締め(QT)」の影響を評価しようとしても手掛かりはあまり多くない。

1月26日のパウエル議長の発言までは、現状のような株価の動きになっていく。

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