ナスダック指数大幅下落、ハイテク銘柄売りが加速

経済ニュース相場分析

1/13(木)の株価

前日比(%)
日経平均28,489.13円-0.96
ダウ平均36,114.74ドル-0.48
S&P5004,659.11ドル-1.42
ナスダック14,806.81ドル-2.51
ラッセル20002,159.43ドル-0.76
米10年国債1.697-2.33
恐怖指数(VIX)20.29+15.15

13日米株式市場は、3指数共に下落。ナスダックは2.5%大幅減

S&P500MAP

13日の株式市場は、ダウ平均・S&P500・ナスダック・ラッセル2000指数共に下落する。IT・ハイテク株の売りも続き、ナスダックは2.5%の大幅な下げとなる。

金融当局者からインフレ抑制に強い姿勢で取り組む意向を相次ぎ示されたことから、金利上昇の敏感なテクノロジー銘柄に売りが入った。

今後の動き 企業決算発表が続々始まる

この日発表の12月の米生産者物価指数(PPI)は、全体指数は前月比0.2%上昇と予想を下回り、インフレ上昇の一服感を示した。ガソリンと食品価格低下が反映。サービス価格は前月比で上昇したものの、ペースは鈍化している。比較的早い段階での物価を反映する中間財が前月比0.3%低下しており、昨年の急激なインフレは沈静化に向かう可能性が示されている。

明日は取引開始前に米大手銀の決算発表が予定されている。FRBの早期利上げ期待が高まる中で、銀行株への期待感は高まっている。

来週からはIT・ハイテク株の決算も始まるが、S&P 500企業の10-12月期の利益の伸びは第3四半期までの伸びからは鈍化が予想されているものの、22.4%の増益と高い伸びが予想されている。

このところのIT・ハイテク株などの成長株は上値の重い展開が続いているが、米大手証券からは、米10年債利回りの今年末までの上昇は2%までに限定されると予想したうえで、その場合、将来生み出すであろう期待キャッシュフローを割り引いて想定株価が形成されている成長株に関して、利回り上昇が限られることから、割引率上昇へのリスクも限定されると分析した。現在の金利環境で割り引いた成長株のバリュエーションは2000年に比べて、遥かに無理がないと思われるとも述べている。また、FRBによる早期正常化が成長を損なうとの懸念は成長株よりもむしろ、景気循環株への影響が大きいとも指摘した。

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