株価反落、世界的インフレ懸念

経済ニュース相場分析

11/17(水)の株価

前日比(%)
日経平均29,688.33円-0.40
ダウ平均35,931.06ドル-0.58
S&P5004,688.67ドル-0.26
ナスダック15,921.57ドル-0.33
ラッセル20002,377.00ドル-1.16
米10年国債1.587-3.24

今後の動き

3指数共に反落する。米住宅着工件数が発表されたが、予想外の減速となった。小売りチェーンのコスト圧迫が強まり。世界的にインフレ警戒感が強くなったためである。

インフレ懸念やサプライチェーンの圧迫、労働力不足、財政の先行き不透明を踏まえると乱高下の株式相場が予想される。

注目銘柄

ファイザー(PFE)

引用:TradingView

米製薬大手ファイザー(PFE)は新型コロナウイルス感染症の経口薬について米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(EUA)を申請した。同薬は高リスク患者の重症化をさらに防ぐ上で重要な役割を果たす可能性がある。

  1. 「パクスロビド」はコロナ経口薬のFDA許可申請で2件目
  2. ファイザーは製造・流通を支えるため最大10億ドルを投じる

16日の発表文によると、「パクスロビド」はウイルス複製に必要な酵素の働きをブロックするもので、EUAを取得できればこの種の医薬品で第1号となる。同薬は在宅治療向けに処方される可能性がある。

ファイザーは同医薬品の製造・流通を支えるため最大10億ドル(約1150億円)を投じると明らかにした。事情に詳しい複数の関係者が匿名で語ったところによると、バイデン政権は1000万人分の購入を計画している。 

パクスロビドはコロナ経口薬のEUA申請としては2件目となる。米メルクとパートナーの米リッジバック・バイオセラピューティクスも先月、コロナ経口薬「モルヌピラビル」のEUAをFDAに申請している。

新型コロナ感染拡大を経済が活性化するために期待されている。

VISAビザ(V)

引用:TradingView

米ビザ(V)は、17日大量の売り注文が入り株価は一時5.8%下げた。

オンライン小売り最大手の米アマゾン・ドット・コム(AMZN)は、電子決済ネットワークで徴収される手数料に対して抵抗を続けている。そのため、英国で発行されたビザのクレジットカードを来年から利用を停止すると発表した。

アマゾンの利用者は今週、「ビザ」カードを来年1月19日から利用できなくなるとの通知を受けた。手数料の高さが理由だとアマゾンは説明している。

アマゾンの広報担当は「顧客にベストプライスを提供しようと取り組んでいる各ビジネスにとって、カード決済のコストが引き続き障害になっている」と述べた。

一方でビザの広報担当は、電子メールで「アマゾンが将来的に消費者の選択を制限すると脅していることに非常に失望している。消費者の選択が制限されれば誰も得をしない」と指摘。「当社はアマゾンと長年の関係があり、解決に向けた努力を続けていく」とした。

小売業の決済助言会社CMSペイメンツ・インテリジェンスと英国小売協会(BRC)によれば、英国が欧州連合(EU)を離脱したことにより双方間で取り決められていた手数料上限が撤廃され、カード会社は国境を越えた取引の手数料を引き上げられるようになった。

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